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2025年03月16日

<この記事には、アフィリエイトリンクが含まれています。>

どうも、わーくです。

前回の記事で、「DTM音源倉庫用のSSDとして、現時点で安心かつコスパに優れているのはAcer Predator GM7シリーズ」と結論づけました。ただ、文中で比較対象に挙げていたにも関わらず試せていない同シリーズの上位モデル「Predator GM7000シリーズ」は、予算の面で実際に比較することができていません。4万円を超えるSSDをポンポンと買って試すなんて、アフィリエイト収入が急激に上がらないと無理、と言っていましたが…

…ええ、買ってしまいましたよ、「Predator GM7000 4TB」!!!

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パッケージはGM7とほぼ変わりません。

acer-predator-gm7000-04

DRAMキャッシュが上位モデルの証です。熱伝導用のジェルパッドもついています。

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説明書は日本語ページもあるので、安心です。5年保証は健在。それだけでほかの蝉族SSDとは違った安心感があります。高いだけある。

acer-predator-gm7000-02
わーくが購入したのはヒートシンクレスモデルですが、なんと、ヒートシンクが付属していました!手に持ってみるとズッシリとしていて、信頼できそうです。外付けSSDケースに入れる際には、コレを取り付けてしまうと高さの面で問題が出ますが、PCで使う場合には安心です。

さて、パッケージ内容を紹介しました。GM7に続き、GM7000を購入してしまうなんて、まるで前回の記事経由でたくさんの応援があったように思われてしまう流れですが、なんと、前回の記事経由のアフィリエイト経由の売り上げは、

0円です。

そうです。完全に自己満足というか、好奇心を満たすためだけに買っている状態です。「どうせ長く使うなら、もやっとした思いを抱えて使うより、ちゃんと調べて一番いいやつを選んで使ってやれ」という思いだけで買いました。このブログは基本的に案件を頂けない弱小ブログなので、わーくが使ったものを備忘録目的で残していくスタイルでやらせていただいております。というわけで、自己満足目的・完全自腹の購入価格は43980円に10%オフクーポンを適用させて39,582円でした。

これまでと同様、USB4接続(Thunderbolt4)の外付けSSDケースに入れてのベンチマーク計測ですが、最初に注意を。なんとこのGM7000、説明書によると「外付けケースに入れての運用を推奨していない」とのことです。おそらく温度管理の面でトラブルになる可能性を示していると思います。ですから、今回の計測はあくまで比較のためのものであり、外付けケースでの運用は自己責任であることをお知らせしておきます。…まあ大型ヒートシンクで武装したケースで、しかも読込メインの倉庫的な使い方で故障するとは考えづらいのですが、メーカー保証を受けられなくなるという可能性が高いですからね。念のためです。

それはさておき、とりまベンチマークの数値から見ていきます。
benchmark-gm7000-4tb

上はGM7000の結果です。音源倉庫ですから、1TBくらいデータをコピーした後に測っております。

benchmark-gm7-4tb

続いて、GM7の計測結果です。あれ?Writeの値は若干GM7000のほうが良いけど、ReadはGM7のほうが良くね?何やら怪しい雲行き。

続いて、制作環境での実測値を見ていきます。

PC:Mac Studio M1Max 32GBメモリ(2022年発売)
OS:MacOS Sequoia 15.3
DAW:CUBASE Pro 13

上記の環境で、メモリを大量に消費するプロジェクトファイルを作り、読み込みが終わるまでの実時間を計測してみました。

プロジェクトファイルの内容は、「UJAMのプラグイン(Virtual Guitaristなど)18個とSpectrasonicsのプラグイン(Omnisphere2など)4個のプリセットをロードさせた、26GB程度のメモリを占有した状態のプロジェクトです。

cubase-memory26gb

わりと実働環境に近い状況かと。CUBASEは起動させておき、プロジェクトファイルを選択した瞬間からプラグインラックにすべてのプラグインが列挙されるまでを画面録画し測定しました。

さて、気になる結果はこちら。

Acer Predator GM7000使用時…79秒
Acer Predator GM7使用時…59秒

( ゚д゚)…

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚Д゚)…!?

GM7圧勝!?

最初は何かの間違いかと思いましたが、3~4回やっても同じような結果です。ほかのプラグインでも試しましたが、やっぱりGM7のほうが速い。GM7000のほうは、プラグインの読み込み時に何か「引っかかる」感じがあり、ロード全体の時間にも影響が出ている感じです。何でだろう、片面実装232層基盤が効いているのか、はたまた外付けケースの運用ではDRAMが有効に仕事しないのか、そもそも書き込み速度を上げるためのものだから読込用途ではDRAMの影響がないのか、GM7のコントローラーが優秀なのか…。理由はわかりませんが、とにかくUSB4(Thunderbolt4) + GM7 4TBの外付けSSD環境が爆速であることは間違いありません。

一応GM7000のフォローをしておくと、温度に関してはGM7もGM7000もほぼ同程度の発熱で、外付けケースにヒートシンクを追加した状態で運用する分には問題ない程度です。SMARTから報告される温度変化はGM7000のほうが信頼性が高そうでした。(GM7はずっと使っていてもセンサー上では45℃程度くらいまでしか温度が上がらず、GM7000は55℃くらいまでちゃんと上がる。それでいて手でケースを触れた感じでは、GM7000のほうが若干温度が低いかな?くらいの印象です。)

さらに、GM7000装着時とGM7装着時のMacの消費電力は「ほぼ同じ」でした。Macのアイドル時の消費電力はどちらも27W~32Wの間を行き来する値で、カタログスペック上の1Wの違いは誤差として吸収される範囲のようです。

GM7000のDRAM搭載のメリットは、Windows PCのマザーボードにダイレクトに接続した際に発揮されると思われます。おそらく、HMBに対応しない、ブリッジの下に接続されるスロットで最大限の効果を発揮してくれるのではないでしょうか。

というわけで、予想に反した結果になりましたが、本ブログにおけるDTM用音源倉庫として使うおススメSSDは、当初と変わらず「Acer Predator GM7 4TB」ということになりました。

使わなくなったGM7000は…とりあえずThunderbolt3ケースに入れて、Mac Studio M5Maxあたりで前面端子もThunderbolt5になったら使うことにします。先は長い(遠い目

(17:00)