Macmini
2022年10月17日
こんばんは、わーくです。
タイトルの通り、SATA(2.5インチサイズの内蔵SSD)ではなく、NVMe(M.2の2280サイズ、チップ丸出しのやつ)のSSDを音源置き場に使うためにシステムを更新しようと思っています。
理由は、NVMeのSSDの4TBのSSDの価格がこなれてきたから。元々USBかThunderboltで接続するつもりだったので、PCI-Express 4.0対応の超爆速SSDは必要無く、PCI-Express 3.0でもオーバースペックなくらいでした。
そんなことを言ってる中で登場したのが、CrurialのP3シリーズ(P3Plusじゃなくて、無印P3)です。無印P3でも、3500MBps(3.5GB/ps、つまり28Gbps)出るので、USB3.2Gen2の速度の天井(10Gbps)の遙か上を行っております。ランダムアクセスも理論上は滅茶苦茶速いので、音源置き場にうってつけ!
で、今回注文したのは、「Crucial(クルーシャル) P3 4TB 3D NAND NVMe PCIe3.0 M.2 SSD 最大3500MB/秒 CT4000P3SSD8JP 5年保証 国内正規代理店品 4000GB(4TB)」!!長過ぎだろ!
4TBでとうとう5万円を切りました。というか、突然5万円を切る製品がリリースされたと言っても過言ではないでしょう。だって、このあいだまで4TBのNVMeのSSDっつったら最安値で6万円台中盤だったんですもの。円安※1で死ぬほど家計が苦しいこのご時世、この価格は嬉しさしかない!※2
ただ、品薄なようでAmazonで注文したところ納期未定とのことでした。Konozamaになるかもしれませんが、とりあえず届いたら色々と試して、ここで報告したいと思います。
※1 2022年10月15日現在、1ドル148円前後と32年ぶりの円高水準でDTMerは苦しんでいます
※2 円安の上あらゆる物が値上げに見舞われる中、5万円もするSSDが安いわけないので、苦し紛れの強がりです
(01:26)
2021年01月09日
こんばんは、わーくです。
先日、DC-M3204Kという格安4Kディスプレイを手に入れまして、Mac miniでのDTM環境が超絶パワーアップを果たしてウハウハ()な状態です。
わーくの環境では、外付けのGPU(eGPU)を使っていて、CUBASEなどで曲作りをする時にはeGPUを、ブラウジングなどの軽作業の時にはCore i7内蔵の インテル UHD グラフィックス 630(iGPU)を、と使い分けています。eGPUを使うことで、CPUの全リソースをVST InstrumentやVSTエフェクトに割くことができるわけです。
2021.8.24修正
iGPUがどのような場合にCPUリソースを消費するかについて理解不足がありました。たとえ後からeGPUをONにして作業しても、それまでに起動したアプリのGUIは、iGPUを使って処理されます。つまり、「今この瞬間eGPUしかディスプレイ表示に使っていなくても、iGPU使用中に起動していたアプリはいったんウィンドウを閉じて開き直さないとiGPUが処理し続ける」ようです。アクティビティモニターのGPUリソースを観察していて気付きました。訂正します。ごめんなさい。
その環境を実現するために、HDMIセレクターを使っています。これを使わないと、eGPUをONにするたびに、Mac miniのHDMIを抜き差ししなければならず、作業効率が悪くなってしまいます。
こんな感じで、DTMデスクの天板裏に両面テープでHDMIセレクターが固定してあって、指先ひとつでHDMI接続をOFFにできるようにしてあります。便利!
ただ、問題があります。
- Mac mini 2018(2020も)のHDMIは相性が出やすいこと
- DC-M3204Kも、それなりに相性が出やすいこと
まず1の新型Mac mini(黒いMac mini)のHDMIが残念なことは、世界中で言われていることのなので、特別ここでは書きません。
2のほうですが、どうやらDC-M3204KはHDMI2.0接続時の受信に対するマージンが狭いようで、Mac miniと直接HDMI接続では全く問題無く4K(3860x2160) 60Hz表示ができるのですが、間にHDMIセレクターを挟むことによって、同期が取れなくなることがある問題が発生しやすくなります。
これを解決するために色々と試したのですが、結論から言うと「1000円以下のセレクターでも、8K対応などの良質なケーブルを使うことでエラーが軽減する」ことが分かりました。
軽減する、というのは100%エラーが起こらない訳では無く、時々ノイズが出るかもしれない、ということです。わーくの環境では、最初は5分に1回くらい映像がチラつくことがありましたが、接点復活スプレーを吹き付け、接続の仕方をIN/OUTを逆にすることで2時間以上ノイズが出ずに作業できるようになりました。不確定要素を多分に含むので、どこであっても改善する、と言い切れないのですが、とりあえず「良くなった感」は感じるので、紹介したいと思った次第です。
あと、「1000円以下のセレクター」についても後で紹介しますが、一般論ではHDMIケーブルからの電源供給で動くバスパワー型のHDMIセレクターより、外部電源で動くタイプのほうが安定動作する、と言われています。しかし、ウチではこの限りではありませんでした。3000円くらいする4K対応外部電源つきセレクターで接続しても、30Hzでしか4K表示はできなかった一方で、1000円以下で買えるバスパワー型の4K対応セレクターでは最終的に実用的な動作を確認できたのです。多分、3000円くらいで売ってるアクティブセレクターはHDMI1.4aまでしか対応していないものがほとんどで、18Gbpsの帯域を必要とするHDMI2.0には対応していないため、30Hzでの表示が限界なのだと思います。8000円以上のモノは普通にHDMI2.0に対応しているので、たぶん安定動作すると思いますが、ちょっと高くて手を出したくありません。。。
それと、HDMIセレクターとの繋ぎ方ですが、安いバスパワー型は、ボタンのON/OFFで接続先を切り替える簡易的な仕組みのものが多いです。さらに、1IN2OUTとして使ったり、2IN1OUTとして使ったりと、HDMIケーブルの挿し方で使い分けができます。内部で物理的に切り替えてるだけなんでしょうね…それだけに、安価に4K60Hzに対応できるんだと思います。ウチでは、2IN1OUTとして接続し、IN1側(ボタンを押し込んでいない時につながる繋ぎ方)にMac miniを繋いだ時が一番安定して動いています。理由はよく分からないw
というわけで、ウチではMac mini→8K対応ケーブル→HDMIセレクタ(2口ある方)→HDMIセレクタ出口(1口の方)→8K対応ケーブル→液晶ディスプレイと繋ぐことで、安価に手軽にeGPUとiGPUを切り替えることができるようにしました。
面白いのが、上記の8K対応ケーブル(1m)を、4K対応の短いケーブル(0.5m)に変えると、不安定になりました。ケーブルの質っていうのは大きいんだな、と感じることができる瞬間でした。
今回使ったものを紹介しますので、よかったらアフィリエイトリンクですが踏んでやってください。この結果を出すまでに、ケーブル10本以上、セレクタ5種類を試して、だいぶ散財していまったので(血涙…。
※ちなみにHDMIケーブルはMac側がNIMASO、ディスプレイ側がUGREENのもの(それぞれ1m)を使っています。どっちがどっちでも4K 60Hz表示できています。
(23:47)
2020年11月20日
こんばんは、わーくです。
先日のPayPay祭りでフィーバーして、あったか掛け布団とか大容量HDDとかを超お得に手に入れました!ほぼ全品25%ポイントだったので、PayPayが普段使いな自分にとっては、実質約20%オフで何でも手に入る2日間でした。とはいえ、先日お金を使いすぎてしまったので、あまりIYHできなかったのは残念なところです。。。
さて、お金がないクセに、今回は「無駄遣いになる可能性が高いアレ」を購入してしまいました。それは、電源ケーブルです。Fireface UFX IIの電源ケーブルを交換して、その効果にニヤニヤしてしまったのは記憶に新しいところなのですが、今回購入したのは「Macの電源ケーブル」。
購入のきっかけは、本間昭光氏のツイートで「Mac miniの電源ケーブルふっと!!!」と思ったから。(先日の電源ケーブル自作の時といい、Twitterの影響受けまくりですわ・・・)Mac miniが別の理由で不安定だったり、ViewSonicのディスプレイがMac miniの出力する4KのHDMIの信号を時々拾えないことがあったりしたので、Mac miniの電源も贅沢なモノに変えてしまえ!となったのでした。ところで、
Macの電源ケーブルを交換したら、DTM制作時の音質が良くなるのか?
結論から言うと、「作っている時に聞いている音は変わる」ので「内部完結なら最終的な出音は変わらない(はず)」だが「結果的に気持ちよく曲作りできれば、音が良くなったと言えなくもない」です。
身もフタもないですね…電源が良質になったからってプラグイン処理の精度が上がるわけがないので、要は気持ちの問題ですよ、キモチ。
では、写真入りでレポートを。
OYAIDE(オヤイデ電気、小柳出電気商会)のメガネ型電源ケーブル NEO『d+Power Cable C7』です。公式サイトから名前をコピペしようとしたら、半角全角混じりで手作り感がすごい…っていうか逆にコピペ対策かしら?
購入価格は、1.8mで4000円弱(PayPay祭りでポイント25%)でした。1.2mならもう少し安いけど、Mac miniを高い位置に置いているので1.2mでは電源タップまで届かないため、1.8mのほうを買いました。
オヤイデの公式サイトによると、
概要
サウンドとビジュアルのグレードアップツールメガネ型電源ケーブル NEO 『d+Power Cable C7』
d+ Power Cable C7 はメガネ型インレットを搭載した機器をグレードアップさせるパワーケーブルです。 1.25sq の高純度無酸素銅とオリジナルデザインのプラグとコネクタを使用。
そしてプロフェッシュナルケーブルをリードするNEO ブランドだからこそ、CDJなどのDJ機器やシンセサイザーなどの楽器も想定し、サウンドの向上だけでなく使いやすさやデザインも追及しました。
また高いコストパフォーマンスを誇るd+ Power Cable C7 は不要なコストをかけず、多くの機器に安定した電源を供給します。
CDJ、シンセサイザーなどの楽器や放送機器、PC オーディオやハイファイオーディオなどの音響機器、Blu-Ray/DVD レコーダーやApple TV をはじめとする映像機器、そしてPlay Station3 などのゲーム機器などにも最適なパワーケーブルです。
d+C7の特徴
- サウンドはクリーンでファットな音を奏で、映像は解像度の高い美しいビジュアルを映し出します。
- サウンドの向上だけでなく使いやすさやデザインも追求し、複雑な配線を迫られるプロフェッショナルの現場や、コンパクトなPCオーディオ環境でもスムースな取り回しが可能です。
- オリジナルデザインのプラグ&コネクタ採用し、外部振動からのアイソレーションを強化。
- メガネタイプの2Pコネクタ(IEC C7 コネクター)により、CDJ やBlu-Ray レコーダーなどを簡単にグレードアップします。
- 電気用品安全法PSE準拠品。
d+C7の仕様
- 線径 1.25sq 高純度無酸素銅(OFC)
- 外径 7.5mm
- シース PVC
- コンタクト部メッキ 厚肉24K金メッキ
…とのこと。「厚肉24K金メッキが施された、ちょっと太い無酸素銅のメガネケーブル」ですね。
で、Mac mini純正の電源ケーブルと曲を聞き比べてみました。
【確認に用いた環境】
Mac本体:Mac mini 2018(Late 2018)
再生ソフト:iTunes(音源は外付けSSDに格納)
オーディオインターフェース:Babyface Pro FS+付属USBケーブル
ヘッドフォン:ULTRASONE PRO900(自作品にリケーブル)
試聴楽曲:スティーリー・ダン「Aja」(CD音源、WAV、16bitリニアPCM)
電源:壁コンセント→UPS-350TL(矩形波)
上記の環境にて、電源ケーブルをMac mini付属品(1.5m)と、OYAIDE d+ Power cable C7(1.8m)を入れ替えながら2回ずつ確認しました。
結果は下記の通り。
- 全体的に音が少し大きく聞こえるようになった気がする→聞こえやすい帯域が出てきた?
- ハットやシェイカーなどの高音が前に出てきてよく聞こえるように感じられた
- リバーブの密度が増した(団子になったわけではなく、減衰する感じが分かりやすくなった
などの変化が気のせいかもしれないけど感じられました。いや、音が大きく感じるとかそんなこと起きるの?って感じなのですが、聞こえが良くなったのが音量の変化として感じられたのかもしれません。安い矩形波出力のUPS使ってるのに、音良くなるとかあるのね…
ただ、Mac mini純正の電源ケーブルとオヤイデさんのケーブルを行ったり来たりしながら比べたところ、iTunesで再生した曲が良く聞こえることは確認できた(つもりな)ので、電源ケーブルで音は変わります。わーく的には、「好きな音」に変わった感じです。好きな音に変化したのだから、このケーブル交換は、個人的には「やってよかった!」と思っています。4000円弱の効果はあった!
副次的な効果として、Macの電源投入後orスリープ復帰後に、ViewSonicのディスプレイが「HDMI信号を拾えなくてスリープしちゃう現象」は起きなくなりました。…これ電源ケーブル交換のおかげなん???音質向上より、こっちのほうが嬉しいぞ。知らんけど!
(19:37)
2020年06月15日
こんばんは、わーくです。
前回、Mac mini 2018+eGPUこそ真のDTMer向けMacだ【接続編】なんて記事を書いちゃって、「真のDTMer向けMacって、i9入ってるMBPじゃね…?」となっているわーくです。でも一度大風呂敷を広げてしまったので、ちゃんと畳むまで責任をもって書きたいと思います。
とにかく、112,800円+税で6コア8th i7が選べるMac miniが、eGPUを付けるだけでパフォーマンスが数倍になるというのが面白いわけです。数倍と言っても、ピークが数倍になるわけではなく、ちょっと残念な表現ですが「音がプチプチ言って使い物にならなくなる」ボーダーがものすごく上がるということです。「i7で10万超えるとか既に高くね?」と思った方、Macにコスパを求めるとお腹が痛くなるのでやめましょう。
しかし、eGPU(RADEON RX570 4GB)に接続し、全ての画像処理をeGPUに任せた状態だと、Avengerを8トラックまで増やし、バッファを32にしても全然プチプチいわないのです。すごい!トラック数が倍以上で、バッファ1/6なのにちゃんと動くとかどんだけよ!
…あれ?でもよく聞くと小さくプチプチ聞こえるかも…CPUメーター振り切ってるし、プチプチ言ってないわけないですよねw「全然プチプチいわない」はちょっと盛りすぎでしたか。
でもですね、今までと全然違うのは、CPU負荷が100%になっても「再生が止まる」「音が途切れる」ことは一切無い、ということです。CPUメーターが突然スパイクして止まることが無くなりました。高負荷時の粘りが違うというか。。曲作りの序盤で「もうCPUが悲鳴上げるの?早すぎだろ!」ということが無くなりそうです。まあ選んだプリセットによってAvengerの1個あたりの負荷が違うので一概に今までの3倍以上使えるぜ!とは言えませんが、少なくとも2倍くらいボトムアップされていると言えるのではないでしょうか。
前回、Mac mini 2018+eGPUこそ真のDTMer向けMacだ【接続編】なんて記事を書いちゃって、「真のDTMer向けMacって、i9入ってるMBPじゃね…?」となっているわーくです。でも一度大風呂敷を広げてしまったので、ちゃんと畳むまで責任をもって書きたいと思います。
とにかく、112,800円+税で6コア8th i7が選べるMac miniが、eGPUを付けるだけでパフォーマンスが数倍になるというのが面白いわけです。数倍と言っても、ピークが数倍になるわけではなく、ちょっと残念な表現ですが「音がプチプチ言って使い物にならなくなる」ボーダーがものすごく上がるということです。「i7で10万超えるとか既に高くね?」と思った方、Macにコスパを求めるとお腹が痛くなるのでやめましょう。
さて、どのくらいiGPU→eGPUでパフォーマンスが上がったのか。具体例で言うと、iGPU(Intel UHD Graphics 630)のみの時は、バッファ192に設定して、VPS Avengerを3トラック立ち上げただけで、時々CPUが振り切ってしまっていました。その瞬間、音も途切れます。ホントにi7入ってんのか!?とツッコみたくなるくらい悲しいですね。AvengerはUIが派手に動くのので、GPUへの負担も大きいのも起因していると思います。
iGPUの使用率が高く、CUBASEのCPUメーターが半分くらいなのに、突然CPUメーターがスパイクして音が途切れます。
しかし、eGPU(RADEON RX570 4GB)に接続し、全ての画像処理をeGPUに任せた状態だと、Avengerを8トラックまで増やし、バッファを32にしても全然プチプチいわないのです。すごい!トラック数が倍以上で、バッファ1/6なのにちゃんと動くとかどんだけよ!
…あれ?でもよく聞くと小さくプチプチ聞こえるかも…CPUメーター振り切ってるし、プチプチ言ってないわけないですよねw「全然プチプチいわない」はちょっと盛りすぎでしたか。
でもですね、今までと全然違うのは、CPU負荷が100%になっても「再生が止まる」「音が途切れる」ことは一切無い、ということです。CPUメーターが突然スパイクして止まることが無くなりました。高負荷時の粘りが違うというか。。曲作りの序盤で「もうCPUが悲鳴上げるの?早すぎだろ!」ということが無くなりそうです。まあ選んだプリセットによってAvengerの1個あたりの負荷が違うので一概に今までの3倍以上使えるぜ!とは言えませんが、少なくとも2倍くらいボトムアップされていると言えるのではないでしょうか。
そして、発音数が増えることも嬉しいですが、UIをたくさん表示させていても大丈夫なのがポイント。最近のプラグインのUIはカッコいいものが多いですから、値を設定した後も無駄にUIを表示させておいて悦に浸るという楽しみ方がしたい向きにとっては、eGPUは必須であると言えるでしょう!!今まではプラグインのUI全部閉じないと再生すらできないプロジェクトとかありましたから…。
ところで、Geekbench Browserによると、RADEON RX570は、iGPUと比較してMetalのスコアで8倍以上の処理能力をもつわけです。要するに画面描画全般において8倍高性能なんです。しかし、CUBASEの使用中はGPU使用率はほぼ100%に張り付いたままです。どんだけ重いんだよ!
ということは、GPUの描画のうち、いくらかはGPUが「ギブアップ」して描画されないわけです。UIの滑らかな表示がほんの少しガタつくのはこのためでしょう。以前Catalina+RX5700で実験したときは、GPUの使用率は50%ちょっとだったので、CatalinaのドライバーでRDNAアーキテクチャのグラボを動かすなら、おそらく100%取りこぼし無しで画面描画できることになります。
じゃあそのために、3万円くらいするeGPUケースに、さらに3万円近く出して最新のグラボを入れ、さらにCatalinaにする必要があるのか?私は「そんな必要は無い」と思います。あくまで音の処理をCPUに頑張ってもらうためのeGPUなので、完璧にDAWとかプラグインの画面表示を60fpsでこなしてもらう必要はないわけです。雰囲気でいいの雰囲気でwいくらかGPUの処理がオーバーフローしても、実害はゼロなので、GPUメーターが100%に張り付いていても気にしないのです。そのために、画面描画を外部GPUに丸投げしちゃってるんですから!
というわけで、Mac miniの「トップレーサー兼ハードワーカー。」な実力を100%引き出すために、eGPUを導入するのは個人的には「超おススメ」です。DTM用途なら、1万円そこそこのGPUで十分に使えます。HDCP保護されたiTunesやストリーミングサービスのコンテンツをeGPU経由で楽しむ予定が無ければ、消費電力が低く安価なRX560を選択するのもありでしょう。(とはいえ570や580も、チップの電力管理が賢いので、電気代や熱に悩まされることもないと思います。)4万円ちょっとの追加出費は痛い(正直激痛)ですが、それ以上のパフォーマンスアップが期待できます。
余談ですが、iGPUのみでCUBASEを使っている時に、eGPUの電源を入れると、CUBASEの画像処理は引き続きiGPUが行い、ほかの描画をeGPUが行うという状態になります。さらにMac miniのHDMI接続を切断すると、わざわざCUBASEの描画をiGPUにさせて、それをeGPU経由でディスプレイに送るというスーパー無駄な処理をさせる環境が出来上がります(笑)この、MacのiGPUで処理した映像を別のGPUのアウトプットから出力するって処理、重たいんだろうなあ…興味深い現象でした。
最後に。appleさんお願いです。DTMer向けに、Mac miniのカスタマイズにショボショボでいいのでdGPUを加えてください…+1万とかでRADEON 5300M 4GBくらいのやつ…たぶん4Kシングルディススプレイならそれで十分のはず…熱問題があるならMac miniの本体を1cmくらい厚くしていいので排熱対策をしてください…お願いしますm(_ _)m
(20:00)
2020年06月14日
こんばんは、わーくです。
タイトルで煽ってすみません。でも、ホントにこれなんです。Mac miniを2018年末のPayPay祭りで購入以来、様々な不具合に見舞われ、挙句の果てに2020年モデルが格安で発売し、何度Windows環境で曲作りする知人を羨みここまで来たことか…それも今日までです。
黒いMac miniは、eGPUを使うことでそのDTM性能を100%引き出せる!!
というのも、Mac mini 2018の内蔵グラフィックIntel UHD Graphics 630は、4K 60fpsをオンボードでこなすなかなか「できるヤツ」なのですが、DAWのミキサーやプラグインの画像処理などをしながらソフトシンセやエフェクト処理をフルパワーでこなすには力不足。画面をスクロールさせるとシンセがプチプチいったり、再生が止まったりする、ということが起こるのです。DAW(うちの場合はCUBASE)のCPUメーターがあまり振り切ってない時も、すぐCPUオーバーロードのメッセージが出るし。最大限にCPUパワーを引き出すために、プロジェクト画面の後ろに出てるプラグインのUIを全部閉じるとかしないといけない。それでもミキサーやプロジェクトウィンドウのスクロールにCPU処理をある程度もってかれてしまうのです。いや、ある程度じゃないです。iGPUはMacだとCPUにメチャクチャ負荷かかります。
わーくのMac miniは、Core i7仕様でなので、それまで使っていたMacbook Proより数十パーセント処理能力があるはず。それにも関わらず、Macbook Proで再生できていたプロジェクトが満足に再生できなくなってしまっている、ということから色々調べました。
今回用意したのは、
・eGPUボックス(AKiTiO Node)
・ビデオカード(ASRock Radeon RX 570 4GB)
・HDMIセレクター(2in 1out仕様)
しかし、Mac mini 2018(Mojave)にeGPUを接続して使うにはいろいろと茨の道がありまして、Poralis世代かVEGA 56 or 64のチップじゃないと動かないとか、PoralisでもグラボのBIOSと相性問題が出るとか出ないとか、eGPUに接続した画面にはアップルマークのブート画面は出ないとか、Catalinaからは出るようになったとか、HDMI端子にダミープラグぶっこんでおかないと安定して動かないとか、HDMIから砂嵐が出るとか、そもそもHDMIに何か刺さってるとMac miniがiGPUも働かせちゃうからCPUがDAWの仕事に集中しないとかチップの熱も出ちゃうだとか。。完全にMな人向けの仕様てんこ盛りなのです。電力や労力を節約しながら最大限の効果を、とこだわっていたら、無駄にPCの知識が増えてしまったんだぜ。完全に行動様式がドザで自作erですな。(わーくは人生の半分以上、ドザかつ自作erです。)
さらに。MojaveでeGPUを使うのは茨 of the 茨の道。Catalinaだとド安定なハードウェア構成でも、Mojaveだとすんなりと動かない…ということが多発するのです。目指したのは、下記の条件。
・ケーブルの抜き差しをしないで済む
・普段は無音のMac miniのみで運用したい
・DTMをする時には画面描画にeGPUの力を借りたい
・eGPU使用中はiGPUをOFFにしてCPUを音の処理に集中させたい
そして、DTMを始める時には、まずeGPUの電源をONにして認識させ、その後にHDMIセレクターを「何も繋がっていない」方に切り替えます。この時、2in1outで接続しておくのがポイントで、inを何も繋がっていない側に切り替えることで、「HDMIケーブルがMacに接続されていない」状態にすることができ、結果iGPUが使われなくなります。アクティビティモニタでIntel UHD Graphics 630のほうのグラフが全く振れなくなるので多分そうだと信じたいです。ディスプレイはHDMIから信号が来なくなるので、自動的にDisplayPort入力に切り替わり、全ての画像処理がeGPUに渡されることになります。
ただ1つ問題がありまして、この後iGPUを右上のメニューから切り離そうとすると、100%強制終了→再起動となってしまいます。これはMojaveのバグだそうで、回避するにはeGPUを使用後にiGPUのみに戻すには一度Macの電源を落とすしかないようです。
それと、eGPU使用中にMac miniをスリープした場合、AkiTiO Nodeがいったん沈黙→画面は暗いまま突然復帰→数秒でまた沈黙…という謎のステップを経てスリープします。その後、一応復帰はできるのですが、時々復帰することができない場合もあるので、作業中にスリープして席を離れる時は、DAWのプロジェクトを保存しておくことを忘れないようにしてください。とりあえず現在はeGPU接続でスリープを常用しながら運用できるか実験中です。
ちなみに、ViewSonicの4K液晶、コスパ抜群ですが、入力信号が来てから画面を表示するのにやたら(10秒とか)時間がかかるのと、信号の許容レンジが狭いのか、時々スリープ復帰後に画面が表示されないことがあるので、知っておくと気が楽です。さらに、HDMIセレクターですが、なぜ入力1ではなく2のほうに繋いでいるのかというと、切り替えボタンONで1、OFFで2なので、1に繋ぐと接触が悪いのか表示が不安定なことがあるからです。やっぱり安いのには理由があるのね。でも、使い方で十分カバーできるので、良い買い物でした。
タイトルで煽ってすみません。でも、ホントにこれなんです。Mac miniを2018年末のPayPay祭りで購入以来、様々な不具合に見舞われ、挙句の果てに2020年モデルが格安で発売し、何度Windows環境で曲作りする知人を羨みここまで来たことか…それも今日までです。
黒いMac miniは、eGPUを使うことでそのDTM性能を100%引き出せる!!
というのも、Mac mini 2018の内蔵グラフィックIntel UHD Graphics 630は、4K 60fpsをオンボードでこなすなかなか「できるヤツ」なのですが、DAWのミキサーやプラグインの画像処理などをしながらソフトシンセやエフェクト処理をフルパワーでこなすには力不足。画面をスクロールさせるとシンセがプチプチいったり、再生が止まったりする、ということが起こるのです。DAW(うちの場合はCUBASE)のCPUメーターがあまり振り切ってない時も、すぐCPUオーバーロードのメッセージが出るし。最大限にCPUパワーを引き出すために、プロジェクト画面の後ろに出てるプラグインのUIを全部閉じるとかしないといけない。それでもミキサーやプロジェクトウィンドウのスクロールにCPU処理をある程度もってかれてしまうのです。いや、ある程度じゃないです。iGPUはMacだとCPUにメチャクチャ負荷かかります。
わーくのMac miniは、Core i7仕様でなので、それまで使っていたMacbook Proより数十パーセント処理能力があるはず。それにも関わらず、Macbook Proで再生できていたプロジェクトが満足に再生できなくなってしまっている、ということから色々調べました。
今回用意したのは、
・eGPUボックス(AKiTiO Node)
・ビデオカード(ASRock Radeon RX 570 4GB)
・HDMIセレクター(2in 1out仕様)
AKiTiO Nodeのほうは、とにかく「安い」から。ポイント換算すると2万円台で購入できることもあります。(購入後、昨年末に旧モデルのB級品が1万くらいで出てるの知った時はゲロ吐きそうになりましたが、そんなこと言ってたら何も買えぬ。)ビデオカードは、AppleとNVidiaの仲が悪いのか知りませんがAMDのグラボしかサポートされていないので仕方なくRadeon。買えるなら格安の470あたりが狙い目です。DTM目的なら消費電力が低いRX560が良いですが、著作権保護されている動画が再生できないらしいので一応NGです。あと、わーくはオーディオインターフェースとプラグインの関係でMojaveを使い続けているので、最新のRX5700や5500は使えません。それと、MacのeGPUに適しているRADEON RX470チップは、ビットコインマイニングに適していたらしく、大量にヤフオクに中古品が流れています。しかしそいつらはまさに死ぬほど酷使されてきた中古品なので、安定運用を目指すなら避けるのが吉。というわけで、新品のRX570を購入しました。動作報告がないのでドキドキでしたが、ASRockの4GBのもので結果オーライでした。普通に静かだし!
(ちなみに手元にあったMSIのRX570 8G OCモデルでも動きました。ただ、4K描画するだけなら8GBは必要なく、さらに言うとRX5700くらいないと結局フレーム落ちするので4GBで十分です。フレーム落ちしても、DTM用途で言うと全然問題ありません。メーターやプラグインの描画が一瞬カクつくくらいで、音の処理には影響ゼロです。この辺はこの後【負荷編】で書きます。)
しかし、Mac mini 2018(Mojave)にeGPUを接続して使うにはいろいろと茨の道がありまして、Poralis世代かVEGA 56 or 64のチップじゃないと動かないとか、PoralisでもグラボのBIOSと相性問題が出るとか出ないとか、eGPUに接続した画面にはアップルマークのブート画面は出ないとか、Catalinaからは出るようになったとか、HDMI端子にダミープラグぶっこんでおかないと安定して動かないとか、HDMIから砂嵐が出るとか、そもそもHDMIに何か刺さってるとMac miniがiGPUも働かせちゃうからCPUがDAWの仕事に集中しないとかチップの熱も出ちゃうだとか。。完全にMな人向けの仕様てんこ盛りなのです。電力や労力を節約しながら最大限の効果を、とこだわっていたら、無駄にPCの知識が増えてしまったんだぜ。完全に行動様式がドザで自作erですな。(わーくは人生の半分以上、ドザかつ自作erです。)
さらに。MojaveでeGPUを使うのは茨 of the 茨の道。Catalinaだとド安定なハードウェア構成でも、Mojaveだとすんなりと動かない…ということが多発するのです。目指したのは、下記の条件。
・ケーブルの抜き差しをしないで済む
・普段は無音のMac miniのみで運用したい
・DTMをする時には画面描画にeGPUの力を借りたい
・eGPU使用中はiGPUをOFFにしてCPUを音の処理に集中させたい
で、結果、下記のように接続することで満足する結果になりました。
まず、Macの起動時はHDMIセレクターをMac側ONにして、eGPUケースは電源OFFにしておきます。そうすると、4K液晶にHDMI接続で4K60fpsで画面が送られてきます。
そして、DTMを始める時には、まずeGPUの電源をONにして認識させ、その後にHDMIセレクターを「何も繋がっていない」方に切り替えます。この時、2in1outで接続しておくのがポイントで、inを何も繋がっていない側に切り替えることで、「HDMIケーブルがMacに接続されていない」状態にすることができ、結果iGPUが使われなくなります。アクティビティモニタでIntel UHD Graphics 630のほうのグラフが全く振れなくなるので多分そうだと信じたいです。ディスプレイはHDMIから信号が来なくなるので、自動的にDisplayPort入力に切り替わり、全ての画像処理がeGPUに渡されることになります。
ただ1つ問題がありまして、この後iGPUを右上のメニューから切り離そうとすると、100%強制終了→再起動となってしまいます。これはMojaveのバグだそうで、回避するにはeGPUを使用後にiGPUのみに戻すには一度Macの電源を落とすしかないようです。
それと、eGPU使用中にMac miniをスリープした場合、AkiTiO Nodeがいったん沈黙→画面は暗いまま突然復帰→数秒でまた沈黙…という謎のステップを経てスリープします。その後、一応復帰はできるのですが、時々復帰することができない場合もあるので、作業中にスリープして席を離れる時は、DAWのプロジェクトを保存しておくことを忘れないようにしてください。とりあえず現在はeGPU接続でスリープを常用しながら運用できるか実験中です。
ちなみに、ViewSonicの4K液晶、コスパ抜群ですが、入力信号が来てから画面を表示するのにやたら(10秒とか)時間がかかるのと、信号の許容レンジが狭いのか、時々スリープ復帰後に画面が表示されないことがあるので、知っておくと気が楽です。さらに、HDMIセレクターですが、なぜ入力1ではなく2のほうに繋いでいるのかというと、切り替えボタンONで1、OFFで2なので、1に繋ぐと接触が悪いのか表示が不安定なことがあるからです。やっぱり安いのには理由があるのね。でも、使い方で十分カバーできるので、良い買い物でした。
今回の件を解決するにあたって、INFORNOGRAPHYさんで勉強させて頂きました。不可解な動きの理由の一端が理解できたような気がします。貴重な情報を分かりやすくまとめていただき、お世話になりました。
(17:51)