DTM

2025年02月06日

こんばんは、わーくです。

例によって電気代が気になるお年頃です。心理学的見地からの所見は「自己評価が著しく低いため、成果物や娯楽のための対価を適切に設定できない」のではないかとのことですが、電気代なんて安いに越したことありません。で、誰の自己評価が低いって?

それはさておき、年中電気代を気にしているわーくですが、今回はレコーディング用PC&お出かけ時のサブマシン(DTM・ネット・ほか諸々)として活用しているMacBook Pro 15インチモデル(Late 2013)のDTM時の電気代を測ってみました。


結論から言うと、平常時は「だいたい35W」です。1時間1円くらい。


状況としては、ディスプレイの輝度は50%、キーボードライトは消灯。CUBASEを起動させてCPU負荷を30%くらいにした状態です。ちなみに、わざと負荷をかけたフルパワー時は80Wまで行きました。これだと1時間2円くらい。最新のApple SiliconのMacbook Airが20W~MAX30Wくらいらしいので、思ったほど電気食いではなかったです。ていうかApple Siliconはやっぱりすごいと再確認。

ただ、これくらいなら負荷かけても低消費電力なMac Studio+液タブ環境で使ったほうが良さそうです。

このサブ機、レコーディング用途もそうなんですが、Intel Macだから「Windows環境や古いMac OSでしか動かない古いソフトシンセ等のサウンドを出す」ためにも超有用なので、これからも大切に使っていく予定です。ちょっと重い(約2kg)けどね!


(21:12)

2024年11月29日

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こんばんは、わーくです。

2024年11月29日0時からAmazon.co.jpのブラックフライデーが始まりました!ホントのブラックフライデーです。その中で、1つだけ推したいシリーズがあったので短くご紹介。


リンクは標準的な15ボタンのタイプです。(ほか6ボタン32ボタンつまみ付きのものなどたくさんあります。)配信者用のスイッチャーとして紹介されることが多いですが、DTM用途でめちゃくちゃ便利です。CUBASEのショートカットやマクロを登録しておいて、ボタン1つで呼び出せるので、「編集」が捗ります。私もこの旧型を持っていて、ピアノロールのカーソル切り替えや、マクロを使って曲作りをしております。15ボタンですが、「次ページ」ボタンを追加できるので、2~3ページも使えばXLに相当する数の機能を割り当てることもできます。(私は2ページ使用で、ページ変更ボタンはトグルスイッチにしています。)

しかも、Macで起動しているアプリを自動的に検知して、アプリ毎にボタンの役割も変更できるので便利+楽しい。アイコンも美しいプリセット以外に、自作のものも登録できるので愛着もわきます。

2万円を切ることもなかなかなくなりましたが、今回のBFセールでは一気に16000円台でセール+ポイント還元なので、超おススメです!

ちなみに、ハンドヘルドゲーミングPCの「Steam Deck」とよく間違われていましたが、こちらは「Stream Deck」です。ご注意をば。


(00:34)

2024年11月28日

こんばんは、わーくです。

更新を怠っていたらページビューが1(!)とかになっていたので、フラックフライデー関係の日記でも書いてみたいと思います。

今年のブラックフライデーで購入したものは下記の通り(Amazonのリンクです)。


いや、別にBFで安くなってたわけではないのですが、ロックオンさんで視聴しまくった結果購入に至りました。ほかに候補はFOCAL Shape 40Shape 50。というか、Shape 40をいつか買おうと視聴しに行った結果、その場で購入してしまったわけです。10万くらいのスピーカーを買いに行って、さんざん聞き比べて、最後にそこにたまたま置いてあった4万円台のスピーカーに秒で傾いてしまったわけです。単純に音質が良すぎる。なんでこの価格でこんなものが売っているのかと。アホかと。それぐらい「あー、こっちください」と注文してしまったのです。まだ届いてないけどな!

なぜか$49というクロスグレード価格で売っていたので、買ってしまいました。いつか欲しかったので、まさに渡りに船です。無料でもらったPlate-140のリバーブの質感が好きで、いつか揃えたいと思っていたので最高のタイミングでした。とりあえず先日36000円で買ってしまったUVI Falcon(BFセールで国内では22000円という鬱価格で買える…)に挿して、楽しもうと思います。げっふう。

Vコレ8ユーザーでしたが、とうとうアップグレードできました!$99です。(所有していたのが7だと勘違いしていたが、いつの間にか8を買っていたようです。把握できてない…)塩素ことEnsoniqの音を出したくて、狙っていたもののタイミングを逃していて、ようやくゲットできた次第。Xでは、Augmented シリーズがいくつか入っているのも決め手でした。Augmented STRINGS Introは持っていて、その音が好きだったこともあり、これのフル版+Brass、WOODWINDS、GRAND PIANOが手に入るとなっては購入不可避でした。

あとはUJAMのグループバイでVirtual Guitaristシリーズをコンプリートしましたが、こちらは時期的にBFではないですね。UJAMのシリーズは、奏法が学べる「演奏できる教本」的な使い方もできるので、楽器引けない系DTMerとしては重宝しております。

以上です。買ったからにはとりあえず音を出して遊んでおります。


そういえば先日の投稿で、メルカードの「9月30日までに2万円以上利用すると2,000ポイント還元キャンペーン」に乗っかって購入したVengeance SoundのAVENGER2選べるエキパン5つ購入権セット。なんと、11月末の段階でまだメルカリからポイントが頂けておりません。昨今の報道の印象もあり「やっちまったか…?」などと勝手に思っていましたが、どうやら特典のポイントは2024年12月末頃までに付与される模様。(60日間の有効期限があるらしい。)というわけでもう少し待ってみることにします。




(00:36)

2024年08月04日

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<2024.8.4 21:06 更新>
この記事のロックオンカンパニー楽天市場店へのリンク先で、期間限定でさらに1200円OFFのクーポンを配布していました。34,800円にポイント付与で、サマーセール最安値更新です。 

こんにちは、わーくです。

DTM関連のサマーセール真っ只中、気になっていたソフトシンセを購入するか悩んでおります。UVIのFALCON 3が、33%引きの税込36,000円で購入できるというのです。

uvi_falcon3_pr
引用元:UVI社Webサイトより
 
UVI FALCON 3は、自社のライブラリだけでなく、他社が制作した超絶有用なライブラリもたくさんリリースされており、それをUVI Workstationより更に細かくエディットできるというのも面白そうです。

UVI FALCON 3は、2024年8月の時点では定価52,000円で買い切り、これまではバージョンアップ無償でした。なんという太っ腹・・・。ただ、過去最安値は30,000円だったこともあるらしく、この値段で購入していいか更に悩んでしまっております。beat cloudだと1%しかポイントつかないから、実質35,700円だし。

そんな中、楽天でも同じ金額(36,000円)で購入できることを発見!しかも、楽天だと「ポイントがつく」「ポイントが使える」「0と5のつく日にはポイント量率が上がる」など、色々組み合わせると過去最安値に近づくことができます。(わーくの場合、8/4時点でポイント7.3倍で2,420ポイント、実質33,580円)8月4日20時から始まる買い回りセールと併用で更にクーポン値引き+数倍ポイントも可能で、ここまで来ると、もはや実質過去最安値以下です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

UVI Falcon 3【UVI Summer Sale!】【※シリアルPDFメール納品】
価格:36,000円(税込、送料無料) (2024/8/4時点)


DTM製品は「使いたい時が買い時」という言葉もあり(ソース:自分)、最安値の時に「後で使うかも!」と思って購入しても、ほぼ使わないまま死蔵させているプラグインの多いこと多いこと・・・(ソース:やはり自分)それを考えると、多少の価格差なら「使って元を取る!」の精神でモチベーション最優先で購入してしまうのは完全にアリだと思っています。 あとで値上がりしたときのことを考えるとなおさらです。

というわけで、わーくはまだ購入に至っていませんが、セール価格を見ながらもう少し悩んでみようと思います。一度購入したら、これまではずっと無償アップデートだったらしいし、100ドルのバウチャーもらえるからSynth Anthology 4をたった$4で購入できそうだし(セールで$104、これにバウチャーを使えるかは不明)。

持っている人みんな絶賛なんだよな・・・FALCON・・・。 とりあえず4日20時のセール開始時に、最終的にいくらで買えそうか確認してみることにします。

(16:35)

2024年02月11日

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こんばんは、わーくです。
作曲もせず電気代の話ばっかりしている守銭奴です♪

さて、制作環境をちょっといじったので、久しぶりに電気代を測ってみました。というのも、導入したソフトシンセを色々とこねくり回すためだけに、Mac+ディスプレイ+アンプ+諸々の無駄なUSB機器をONにし、大量の電力を消費しながら弱い頭で学習を続けるのは不経済では?と考えたからです。この理論を突き詰めると「俺なんて◯んだほうがいい」という結論になるので、そこからは全力で目をそらしつつ、少しでも経済的に制作を楽しむ環境作りを目指して、今日も楽しく電気代を測っていきたいと思います!


<前置き>

制作環境に加えたのは、液晶ペンタブ、XP-PENのArtist Pro 16です。旧型をハードオフでゲット。値段は失念しましたが、2万円はしなかった気がします。フルHDで15.4インチ、タッチには非対応ですが、標準のスタンドが角度調整や安定性の面でめちゃくちゃ使いやすい。ストリングスなどのカーブ入力用に買ったのですが、これの消費電力が非常〜に低く、「これ、Mac StudioでノートPC並の省エネ環境が実現できるんじゃね?」と思い、色々セッティングを試してみた、といういきさつです。

前置きが長くなりましたが、実測タイム!

今回も消費電力の測定に使ったのはREVEXのET30Dです。安いのにいい仕事しやがる!

revex-et30d

写真がこればかりになってしまうので、以下テキストのみでお届けします。実質自分用の備忘録なので・・・。消費電力は、およその値です。


<実験>
  • Mac Studio(M1MAX)単体…OS起動時55W、アイドル時25W、CUBASE使用中50W
  • Antelope Discrete 4 SC…常時8〜9W※
  • Apogee Groove…1W
  • XP-PEN Artist 16 Pro…最低輝度5W、最高輝度11W
  • iLoud MTM…電源ONで音量に関係無く10W
  • Anker 11ポートセルフパワーUSBハブAH232…電源ON時6W
  • KOMPLETE KONTROL S61Mk II…2W
  • MINILAB Mk II…1W
  • KEYLAB 88(初代)…2W
  • KORG nanoKEY2…1W
  • CC121…USBから1W、ACアダプターから5W
  • Stream Deck(15key)…2W
※購入してから2年ちょっと、ず〜っと電源挿しっぱなしのDiscrete 4 SCが常時8Wくらい消費しているのは衝撃でした。1年に2000円以上電気代かかってるじゃん…ちょっとしたサブスク並だわ。これなら録音を伴わないならGroove使ったほうが良さそうです。48kHzでレイテンシー3msくらいまで詰められるし。


<結果>

ここまで測った結果、うちの環境では下記の条件で「実測値35〜40W程度」でソフト音源やエフェクトの実験ができることが分かりました!
  • Mac StudioをON、CUBASE上またはスタンドアロンでソフトシンセ立ち上げ
  • USB3.0ハブ(バスパワー)でUSB鍵盤群とCC121を接続
  • オーディオインターフェースには内蔵またはGrooveを仕様
  • ヘッドフォンで音を確認
雑に計算すると、1時間1円程でソフトシンセをゴリゴリと弾き倒したりメロディ+コード程度のスケッチを進めることができます。いくらなんでも安すぎるだろ!反省しろ!!(そろ寿死U

<考察>

M2のMacbook Airのアイドル時の消費電力が22〜25W程度とのことですので、キーボードやMIDIコンの消費電力を勘案すると、ほぼノートPC並の消費電力でMac Studioが使えることが分かりました。エコだとは思っていたのですがここまでとは…恐ろしい子!!


<蛇足>

ハードシンセ達を使う古き良き制作スタイルにした場合、どれくらい電気を食うのかも試しました。

★パターン①全部ON

安定化電源(FARMAN M-8x AR)にオーディオインターフェース兼ミキサー(FIREFACE UFX II)、MIDIパッチベイ(MAV-8)、シンセ(EX5、MOTIF-RACK ES、JV-2080、INTEGRA-7、01R/W)を接続して電源をONにすると、全部合わせて89Wでした。ここにPCとメインの4K液晶(30W程度)を加えると、だいたい150Wです。ロマンの塊は、相応の対価がかかりますね〜。

★パターン②最小構成

ハードシンセの音を出す際の最小構成です。うちの場合、安定化電源+MIDIパッチベイ+ミキサー+シンセをONにすると、音が出せます。EX5を使いたい時の最小消費電力は実測で48Wでした。この時点でMac Studio+液タブ+USB鍵盤よりも電気食うの、技術の進歩を感じます。

(10:00)

2021年09月25日

こんばんは、わーくです。

前に書いていた、DTMer向けの最強プログラマブルキーボード「elgato Stream Deck」(無印・15ボタンモデル)が、Amazonのキャンペーン+タイムセール(ポイントアップ)で超特価なので買ってしまいました。

プライム会員限定ですが、17,506円に対して、期間限定で10%オフになる(税込15,755円)うえ、1%ポイント+タイムセール期間中ならさらにポイントアップです。クレジットカード支払いでもポイント料率は変わらないので、かつてないセールだと思いました。(フリマアプリでも中古品が15,000円~で取引されているので)

タイムセールは2021年9月27日(月)23:59までなので、1%でもお得に買いたい方はどうぞ。

ほんっとに到着が楽しみです。使ってみたらレビューしたいと思います。

<2024.7.29追記>
無印はだいぶ高くなってしまいましたが、8ボタン+タッチポイント2つ付きの「Elgato Steam Deck Neo」なるものが発売されて1か月で500個以上売れているようです。タッチポイントにページ変更が割り当てられるなら、これで十分じゃないか?と思いました。


(21:46)

2021年09月02日

こんばんは、わーくです。
身もふたもない話ですが・・・STREAM DECKというものが欲しくて仕方ありません。

何に使うのかというと、CUBASEで打ち込みをしているとき、矢印ツールだの、のりツールだの、切り替えをするときに右クリック→ツールの階層をひとつ進む→ツールを選ぶ、の1ステップがとてつもなくストレスなので一発で切り替えたいのです。

プログラマブルボタンが6個ついているStream Deck Mini(1万2千円くらい)、15個ついているStream Deck無印(2万円弱)、32個ついているStream Deck XL(3万円ちょっと)がありますが、場所を覚えて直感的に操作できそうということと、コストパフォーマンスを考えると無印が良さそうです。

空いてるキーに割り当てたり、CC121の4つしかないFUNCTIONキーに割り当てたり、と方法も考えられますが、何より面白そうだから欲しいのです。DTMに限らず複雑な操作とか割り当てられるようですし。




(00:54)

2021年02月14日

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vこんばんは、わーくです。

以前、DTMにかかる電気代の話という話を書きました。今日はその続きです。

FURMANのM-8x AR Jという「常に100Vの電圧を提供するクリーン電源」を導入しましたが、こいつ「そのもの」がどの程度電気を食うのかを、新しい測定器で測っていなかったので、チェックしてみました。

チェックには、「つないですぐ消費電力がわかる」近代型エコワット、「節電エコチェッカー ET30D」を使用しました。昔のエコワットは接続後に数時間経たないと消費電力がわからなかったのですが、これはその瞬間の消費電力や機器の使用時間、積算消費電力、電気代までわかってしまう面白い品です。
安いし、思わず色々な家電製品の消費電力を測りたくなってしまう(自分だけ?

M-8xARJ
これです。電源ONの後、接続機器に通電するまで数秒かかります。丁寧な作りです。

結果はこちら。↓
M-8xARJ-watt
8W!?以前エコワットで測定した時に比べて、だいぶエコだということがわかりました。これなら5時間使ってちょうど1円なので、1日中つけっぱなしにしていても4~5円程度です。意外とエコだな、M-8x AR J!!

ちなみに、この後RME Fireface UFX IIの電源を投入し、CUBASEで曲を再生してみたところ、消費電力は27Wと表示されていました。RME Fireface UFX IIの消費電力は、使用中でも18W程度ということになります。お前、高性能なくせにエコとか、どうなってんのよ…地球とクリエイターに優しいオーディオインターフェース…最強すぎる。

それは置いといて、次に測ってみたのはコスパ抜群のeGPU用BOX「AKiTiO Node」に、ASRock製グラフィックボード(RADEON RX570 4GB)を組み込んだ「DTMおすすめeGPUセット」です。何がおススメかというと、Mojaveの入ったMac mini 2018で動作させることができるeGPUの中で、コストと性能のバランスが最高だからです。これに4K液晶2枚を接続していますが、安定運用できています。

RADEON RX570は新品で安く手に入らないので、ヤフオクや中古品を狙うとよいかもしれません。4GBないと4K@60Hz×2枚の駆動は苦しい気がします。

なぜかMacだとCUBASEを起動してちょっと再生させただけで、GPUの使用率が100%に張り付くトンデモ現象が起きてしまいます。もしかしてGPUフル稼働ってことは、300Wとか食ってるんじゃないの?と思ったので測定してみました。

まずはGPUフル稼働状態。4K@60Hzを2画面とも表示させて、それぞれの画面にプロジェクトウィンドウやコンソールウィンドウ、プラグインのGUIなどを表示させて曲を再生させ、メーターやら画面スクロールやらでGPUを忙しくしてみます。

GPU-usage-full
天井張り付きwwwひどいww

気になるこの時の消費電力は!?
full-usage-watt
83Wでした!

電気食いのRX570フル稼働でもこの程度。1時間で2円くらいです。このおかげでCPUに全力で音響処理を任せられるのなら、許容範囲な気がします。

ここからは、段階的に負荷を落としてみます。4K液晶を1枚だけ動かし、CUBASEでソングデータを再生している状態です。

GPU-usage-half
それだけでGPU稼働率が60%超えるの、やっぱりおかしくね?

で、この時の消費電力はこちら!
usase-half-watt
66Wです!稼働率が下がると、消費電力もちゃんと下がるんですね。えらいぞRADEON!(何が

最後に、GPUを接続したものの、CUBASEを終了させて、Macのデスクトップを表示しているだけの状態です。アクティビティモニタは動いていますが、それはほぼノーカンのようです。
GPU-usage-less
ね、1%も振れてないでしょ?

で、このときの消費電量はというと…
usage-less-watt
52W…AkiTiO Node+ほぼ仕事してないRX570でも、結構電気を食うのね…

ということは、フル稼働でも30Wちょっとしか消費電力が変わらないことになりますね。フル稼働が1~2時間続いても、改造済みのAkiTiO Nodeから発するファンノイズは大したこともなく、このeGPUボックスの筐体そのものの良さが感じられます。

というわけで、わーくがダラダラと長時間かけて制作をしても、大して地球にダメージを与えないことがわかりました。安心して制作に打ち込めるというものです。毎度こんなオチですが、果たして次の曲はいつできるのでしょうか…。


(10:00)

2020年08月12日

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こんばんは、わーくです。
突然ですが、これを導入しました。

furman-m-8x-arj

DTMerにとって電気こそ全て!力こそパワー!!!FURMANのM-8x AR Jェェェ!!!(突然の絶叫

気を取り直しまして…こいつはファーマンの安定化電源です。Jがつくから日本仕様です。120Vの出るアメリカ仕様のほうが音にガッツが出る、って聞いたことはありますが、ウチにはギターアンプも無いですし寿命が来てるJV-2080のコンデンサーが弾け飛んじゃうかもしれないので礼儀正しく日本モデルを買うことにしました。っていうか音にガッツが出るってどういうことだよ。。。

で、この品は一体何かと申しますと、乱暴に言うと「超高いけどクリーンな電気を安定供給してくれる電源タップ」です!!どんな酷い電源環境でも、100Vピッタリの安定した電源供給をしてくれる上、ノイズフィルターや雷サージフィルターも搭載しています!波形レベルではオシロを見ないとどうなっているかは分かりませんが、要するに多少の電圧の揺らぎはものともせず「きれいな電気」を送り続けてくれる電源タップです。一般家庭には500%必要ないシロモノです!

前にTwitterで「20年越しの念願達成」と呟いたのは、これのことなのです。学生時代、とあるホールの音響のお手伝いをさせて頂いていたとき、そこのスタッフのYさんから、
「音楽やるなら電源まわりはきちっとしておいたほうがいいよ。パソコンも安定するし。」

とアドバイスをもらいました。(この方は、後に師匠として仰ぐことになります。。)それまで、アパートの電源が不安定だったり、瞬電(一瞬だけ起きる停電)でデータがパァになったり、少なからず電源で苦労してきたので、おすすめされるままサウンドハウスでETAの電源コンディショナーを購入し、使い始めました。それでだいぶ使いやすくなったのですが、その時に聞いていた「安定化電源入れたら変な心配しなくて済むよ。音楽に集中できるよ。」という言葉がずっと頭のどこかに残っていたのでした。

今となっては、比較的恵まれた電源環境が整っているのですが、やっぱりクーラーやら冷蔵庫やらと同じ電源系統で音響機器を扱うのに全く抵抗がないわけではありません。で!!例の10万円の使い道としてこいつを買うことにしたのです!!まぁ他にも色々買っちゃってクレジットの請求30万近く行くんですけどね…誰だオタクに10万渡すと2倍3倍使うとか言った預言者は。。

税込み88,000円…当時でも10万って聞いてたし、買いやすくなってるのかな…?あっ!!去年新型が出てる!!!これは完全に買えってことじゃないか!政府が安定化電源買えって言ってるよママー!!(錯乱気味

さて、そんなこんなで勢いにまかせてとんでもないものを買ってしまったので、これから少しの間、「何が何でも100Vを出す安定化電源」を使って、色々と実験をしたいと思います。

まず、電圧を測ってみました(頭悪い

つい先日、メディアインテグレーションのウェビナーで電源のプロが語っていたのですが、「中国製の安いテスターは、電池がよく分からん形状で結局使い捨てになる」とのこと。これは製造は中国ですが安心のオーム電機で、電源は百均で買える9Vの電池です。。
 
普段のコンセントの電圧…100.8V~103V(意外と変動している…)
M-8x ARJ通過後の電圧…100.2V

うーん、スバラシイ。さすが安定化電源…買って良かった(早計

ちなみに!わーくの部屋は安い無停電電源(UPS)も使っているのですが、M-8x ARJに無停電電源を接続し、電圧を測ったところ、バックアップコンセント・非バックアップコンセントともに100Vになっていました。普段はコンセントの電流をそのまま流して、電圧が下がった瞬間に切り替える仕様なんですね。そういえば説明書に書いてあったかも。

さらにちなみに。UPSを作動させた時のコンセントの電圧は、100.0Vでした。さすが電池!(

続いては、消費電力の測定です。安定化電源という性質上、常時電気を消費し続けていると予想されます。で、もしシンセやミキサー、モニタースピーカーだけではなくMac本体もM-8x ARJの下にぶら下げるとしたら、利便性を考えると「M-8x ARJは1日中付けっぱなしにする」という運用の仕方も選択肢に入ります。①DTM環境フル稼動時と、②安定化電源単体の消費電力、③何も動かしていない(MacとPC、液晶類はスタンバイ状態)でどのくらい電気を使うのか測ってみます。


①フル稼動時の消費電力
・PC(自作機)電源ON(この文章を書いている程度の作業量)
・LG UD68シリーズ(27インチ4K液晶)
・AnkerのUSB電源タップ(色々充電中)
・Mac mini 2018(Core i7モデル)
・ViewSonic VX3211-4K-MHD-74K(31.5インチ4K液晶)
・MITSUBISHI RDT232WX-S(23インチ2K液晶)
・AKiTiO Node(500Wタイプ)+RADEON RX570
・SANWA SUPPLY UPS-350TL(無停電電源装置)

・YAMAHA n12(デジタルミキサー)
・Roland JV-2080(ラック音源)
・KORG 01R/W(ラック音源)
・YAMAHA MOTIF-RACK ES(ラック音源)
・Roland INTEGRA-7(ラック音源)
・KAWAI MAV-8(MIDIパッチベイ)
・YAMAHA EX-5(76鍵シンセサイザー)
・Native Instruments KOMPLETE KONTROL S61mkII(61鍵MIDIコントローラー)
・ANKERのUSB3.0ハブ(11ポート)
・Steinberg CMC-TP/CH/AI/OC/PD/FD(MIDIコントローラー)
・FOSTEX NF-01A(パワードモニター)
・FURMAN M-8x AR J(安定化電源)

これらを全部電源ONした状態で、どれくらい電力を食うのか測定します。

(2024年2月追記:下記ではエコワットを使っていますが、消費電力の測定にあたっては、さらに細かい表示が可能で価格も安いREVEXのET30Dがおすすめです。)

さすがにスピーカーをフル稼動させるわけにはいかないので、CUBASEを立ち上げて、ポチポチと編曲を進めながらでの測定です。電力測定に使ったのは旧式のエコワット。1時間後に、何kWh消費したのか、1kWh25円換算で何円かかったのかを測ってみると。。

1時間で0.37kWh
→1kWh25円換算で25×0.37=1時間9.25円

1時間約10円でDTMが楽しめる計算になりました。週末に1日8時間曲作りに専念したとしても1日80円、土日で160円、1か月で700円くらいです。意外と安い。使わないのに買ってしまうプラグイン代のほうが何倍も(略


②安定化電源の待機電力

安定化電源M-8x ARJだけで、どのくらい電気を食うのか実験してみます。夜間6時間でどのくらい消費したかというと。。。

6時間あたり0.09kWh
→1時間あたり0.015kWh
→24時間で0.36kWh
→1kWh25円換算で25×0.36=1日9円

安定化電源、何も繋がなくても常に15Wくらい消費してるんですね。15Wって大したこと無いように見えて、1日つけっぱなしにすると9円かかってしまうんですね。チリツモ案件だコレ…。電源を付けっぱなしにするだけで1か月で270円とられるのはちょっと勿体ないので、こちらは使い終わったら電源を切る運用にしたいと思います。

とすると、スリープを多用するPCとMacは安定化電源ではなくコンセント(無停電電源)直結ということになります。今後実験する「Macを安定化電源に接続すると音質が良くなるのか」の結果次第ではMacだけでもスリープを使わない運用にしなければいけないかも。面倒クセェ…(ボソ


③無停電電源と、スリープしたPC/Macの消費電力(オマケ)
今回の趣旨とは関係無いですが、ついでに測ってみました。普段こうやって使っているので…。

powermap1


これが現在の電源まわりの接続図です。タコ足やべぇ…15A超えてない…よな?

Mac、コンセント直挿しみたいなモンじゃん…師匠のアドバイスはどこへ…まあSS-6Bもノイズフィルター入ってますし、今後の実験の結果に期待ということで。
powermap2

で、この赤線の部分が「常時何かしら電源がONになっている」状態の部分です。ここの消費電力の実測値を測ってみます。

6時間あたり0.05kWh → 24時間で0.6kWh
1日あたりの電気代は、1kWh25円換算で25×0.6=15円!!

意外と電気食う(汗
1ヶ月の電気代のうち450円は待機電力だったのか…


④無停電電顕装置のみ(オマケのオマケ)
知っても誰も幸せにならないやつ。なぜなら酷い結果でも外せないから。。しかしここまで来ると調べるしかない!

4時間あたり0.00kWh → 1日0円

よかった…とすると、無停電電源にぶら下がってる周辺機器が地味に電気を食っているということが分かりました。タップのスイッチで切れるように配線替えをせな。。


というわけで、だいぶ無駄な実験も重ねましたが、結論から言うと「週末DTMerの電気代は月数百円程度」「安定化電源は24時間つけっぱなしだと300円くらいかかるから切れるなら切った方が良い」「周辺機器の待機電力は意外とデカい」くらいのことが分かったので、これからの配線の参考にしていきたいと思います。

次回は、いよいよ「安定化電源を入れるとDTMの音質は良くなるのか?」を確認していきます!多分わーくの耳では分からないと思いますが…


(11:34)

2020年08月08日

こんばんは、わーくです。
毎度題名が長いのはSEO対策です。結論から言います。Mac mini 2018をコールドスタートさせても、長いスリープから目覚めさせても、「問題が発生したためコンピュータを再起動しました」エラーが出なくなりました!

この問題は、MojaveがプリインストールされているMac mini 2018を、1度でもCatalinaにアップグレードしてしまったことで生じる「macOSとBridgeOSの齟齬」により、Mac miniを初期化しても上書きインストールしても、Mojaveを使おうとする限りエラーが出続けるというものです。

じゃあCatalina使えばいいじゃん、ということですが、Catalinaにすると32bit環境にしか対応しないソフトウェアや、サポートが継続していないソフトウェア(わーくの場合はWaves V9や、ソフトシンセ各種)、ハードウェア(同じくYAMAHAのデジタルミキサーn12)が使えなくなってしまうのです。

というわけで、「Mojaveを使い続けながら、変なエラーが出ないようにする」ために、Mac miniに一時的にmacOS BigSurのβ版をインストールすることで、解決しました!

やったことは下記の通りです。

1.Catalina(10.15.6以上)のUSBインストーラーを作成する
2.TimeMachineで現環境(うちはMojave 10.14.6)のフルバックアップを作成する
3.BigSur(今回はβ版)をインストールする
4.CatalinaのUSBインストーラーから起動する
5.ディスクユーティリティで全てのパーティションを削除(見覚えの無い15GBくらいのが増えてるはず)、APFSファイルシステム1パーティションで初期化し直す
6.TimeMachineでフルバックアップからMojave環境を書き戻す

これで、起動時にエラーが出ることが一切なくなりました!

それぞれの番号で何をしているかを解説しますとですね、

1.
上記の5のところで消す謎のVMパーティションは、10.15.6からじゃないと認識できないのと、Catalinaを1度でも入れた環境で作ったTimeMachineバックアップは、Catalinaの復元パーティションからじゃないと読めないので、USB起動するCatalinaインストーラーを作っておきます。ここでMojaveのUSB起動メモリで起動すると、AirMac Time Capsuleまでたどり着けても、TimeMachineバックアップが羅列されないという問題に出くわします。これで1日以上無駄にしましたわ・・・。ちなみにUSB直挿しのTimeMachineバックアップからだとMojaveでも読み込めました。意味わからん。

2.
もちろん後で今の環境に戻すためです。USB接続のSSDがあると、ネットワーク上のTimeMachineに比べて数倍早く戻せるのでオススメです。今時、SSD+USB3.0ケースなんて6000~7000円で買えるんですね・・・(遠い目

3.
BigSurをインストールすると、BridgeOS(ファームウェア)が5.0に書き換わります。これによって、起動時に「Catalinaの復元パーティションの本体なのに、動いてるのMojaveじゃん!エラーだよ!!」とならなくなり、強制再起動がかからなくなります。BigSurを入れると、起動時に昔のMacよろしく「ジャーン」と鳴るようになります。なつかしい!

bridgeos5
このアンバランスな環境・・・ちなみにブートROMのバージョンは1554.0.0.141.1でした。


4.
上記の2の解説の通り、TimeMachineから確実に復元するためです。

5.
MojaveからBigSurのβ版にアップグレードすると、謎の15GBのパーティションが増えています。グレー表示で、旧OSからだと消すことすらできませんでした。これをMojaveに戻した後まで残しておくと、容量も逼迫しますが、「互換性のないディスク このディスクで使用されている機能は、このバージョンのmacOSには対応していません」というエラーメッセージを毎回拝むハメになってしまいますので、一度パーティションをまっさらにしてしまおう、ということです。ただ、これをやるとCOMMAND+Rで起動しても地球儀ぐるぐるインターネット起動からの-1008Fエラーになるので、よく考えてから実行されることをオススメします。自分は、何かあったらUSBから起動すればいいや、と考えているので消しちゃいました。アディオス、謎の15GBのVMパーティション。

6.
Time Machineで現代に戻ってくると、ド安定のMac miniが手に入ります。長かった。。。

ちなみに!これをやっても、「eGPUオンリーで起動すること」や、「4K環境でメニューバーからeGPUの取り外すこと」は相変わらずできません。あくまで起動時に「問題が発生したためコンピュータを再起動しました」が出なくなるだけなので、4K環境でeGPUを使ったら、毎度電源を落とさなければいけません。

さらに!これをやると、回復パーティションから起動するときに(できないけど)ジャーンと鳴るようになります!懐かしいMacの起動音を聞くと、モチベーションに繋がります!!(変態)


あと、BigSurは2020年秋正式リリースなので、Apple Beta Software Programに加入しないと入手できません。逆に言うと、これに加入さえすれば誰でも入手できます。ただ、APFSコンテナまわりの不具合とか、既知の不具合出まくりなので(β版だから当たり前)、自己責任になりますのでお気をつけを。

これで、ようやく32bitと64bitのソフト・ハードが混在するDTM環境が整いました・・・1年半もかかるとは思わなかったです。大人しくMojave環境から動かさずにいればこんなに苦労しなくて済んだものを。。。プロで制作をされている方達が、OSやソフトを安易に変えない理由がよく分かりましたわ。こういう苦労が楽しいから、エンジニア向きなんだろうな自分。。手段が目的になるやつだわ。


2021.1.26追記

コメントでたけしくんさんから、最新のセキュリティアップデートを適用すると問題が解決する、というご報告を頂きました。わーくの環境でも同セキュリティアップデートを適用しましたが、依然と同様問題なく動作しています。以前あった「Mojaveのセキュリティアップデートを適用すると動作が重くなる」問題も発生していません。情報提供ありがとうございました!


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