CUBASE
2021年09月02日
こんばんは、わーくです。
身もふたもない話ですが・・・STREAM DECKというものが欲しくて仕方ありません。
何に使うのかというと、CUBASEで打ち込みをしているとき、矢印ツールだの、のりツールだの、切り替えをするときに右クリック→ツールの階層をひとつ進む→ツールを選ぶ、の1ステップがとてつもなくストレスなので一発で切り替えたいのです。
プログラマブルボタンが6個ついているStream Deck Mini(1万2千円くらい)、15個ついているStream Deck無印(2万円弱)、32個ついているStream Deck XL(3万円ちょっと)がありますが、場所を覚えて直感的に操作できそうということと、コストパフォーマンスを考えると無印が良さそうです。
空いてるキーに割り当てたり、CC121の4つしかないFUNCTIONキーに割り当てたり、と方法も考えられますが、何より面白そうだから欲しいのです。DTMに限らず複雑な操作とか割り当てられるようですし。
(00:54)
2021年01月26日
こんばんは、わーくです。
昔使っていたSteinbergのHypersonic 2というソフトシンセがありまして、これが動作が軽くてとても良い音だったんですが、32bit版しか存在しない&Mac版の動作が芳しくないということで、しばらく使っておりませんでした。
この度Windows機をサブ機としてVienna Emsemble Proのシステムを組むことにしました。Wizooさんの音が懐かしくなり、Hypersonic 2を復活させられないだろうか?と考え、色々試してみました。
それがものすごい試行錯誤の連続だったのですが、、、休日を何日も無駄にするような、、、まあその詳細は最後に書く事にして、とりあえず結論を。
<結論>
<確認環境>
メインマシン
サブマシン
接続図は下記
Vienna Ensemble Proというイーサネット経由でプラグインの処理を分散させるソフトと、VST System Linkという光デジタルケーブル同士で2台のパソコンを直接接続することで2台のCUBASEを同期させる機能を同時使用しています。
この状態で、メインマシンのCUBASEから、サブマシンに立ち上げているVEP6の32bit/64bitの両サーバー+CUBASE AIに同時にアクセスしても、何の問題も無く動作させることができました。古い32bit版のプラグインや、Windowsでしか使えないプラグインも昔のように使って遊ぶことができるようになりました。楽しい!!!
ちなみにWindowsのほうで動かしているプラグインの一例です。ああ、もう起動することなどできないと思っていたのに・・・よく帰ってきたね・・・
下に、週末を3回も犠牲にして積み上げてきた屍の記録を残しておきます・・・新たな犠牲者を出さないためにも・・・。(今更Hypersonic 2を動かしたい人は多くはないと思うのですが)
<Hypersonic 2について試してみて分かっていること>
<Windows関係で試してみて苦労したこと>
<Mac関係で試してみて苦労したこと>
<VST System Linkに関すること>
昔使っていたSteinbergのHypersonic 2というソフトシンセがありまして、これが動作が軽くてとても良い音だったんですが、32bit版しか存在しない&Mac版の動作が芳しくないということで、しばらく使っておりませんでした。
この度Windows機をサブ機としてVienna Emsemble Proのシステムを組むことにしました。Wizooさんの音が懐かしくなり、Hypersonic 2を復活させられないだろうか?と考え、色々試してみました。
それがものすごい試行錯誤の連続だったのですが、、、休日を何日も無駄にするような、、、まあその詳細は最後に書く事にして、とりあえず結論を。
<結論>
- Hypersonic 2はVienna Emsemble Pro上では動作しない
- だから、最新のCUBASEを使いつつHypersonic2を使いたくなったら、32bit版の古いCUBASEと、それを動かすサブマシンを用意して、サブマシンのCUBASE上でHypersonic 2を立ち上げ、VST System LinkでメインのCUBASEと接続して運用すれば一応「使える」
<確認環境>
メインマシン
- Mac mini 2018 + MacOS 10.14.6(Mojave)
- CUBASE 10.5 Pro(64bit)
- RME Fireface UFX II
- Vienna Ensemble Pro 6.5(64bit)
サブマシン
- MacBook Pro Late 2013 + Windows 10 Pro 20H2(Bootcamp)
- CUBASE AI 7(32bit)
- RME Babyface Pro FS
- Vienna Ensemble Pro Server 6.5(32bit)
- Vienna Ensemble Pro Server 6.5(64bit)
- メインマシンとサブマシンはギガビットイーサネット接続
- RME同士はオプティカルケーブル2本で接続(ADAT)
接続図は下記
(クリックすると大きくなります)
Vienna Ensemble Proというイーサネット経由でプラグインの処理を分散させるソフトと、VST System Linkという光デジタルケーブル同士で2台のパソコンを直接接続することで2台のCUBASEを同期させる機能を同時使用しています。
この状態で、メインマシンのCUBASEから、サブマシンに立ち上げているVEP6の32bit/64bitの両サーバー+CUBASE AIに同時にアクセスしても、何の問題も無く動作させることができました。古い32bit版のプラグインや、Windowsでしか使えないプラグインも昔のように使って遊ぶことができるようになりました。楽しい!!!
ちなみにWindowsのほうで動かしているプラグインの一例です。ああ、もう起動することなどできないと思っていたのに・・・よく帰ってきたね・・・
- reFX Vanguard
- Cakewalk Dimension Pro
- Cakewalk z3ta+
- E-mu(Creative) Proteus VX
- Steinberg Hypersonic 2
そして色々動かしているところに加えて、超重量級で有名なVPS AVENGERを4個立ち上げてもCPU負荷は40%も行かない。あれ?MBPってCore i7の2.3GHzのやつだぞ?なんでこんなに軽いんだろう。Windowsマジ優秀だわ・・・
下に、週末を3回も犠牲にして積み上げてきた屍の記録を残しておきます・・・新たな犠牲者を出さないためにも・・・。(今更Hypersonic 2を動かしたい人は多くはないと思うのですが)
<Hypersonic 2について試してみて分かっていること>
- Hypersonic 2はVienna Emsemble Pro上では動作しない、というのは海外のフォーラムに報告あり
- Mac版ではjBridgeMで発音はするものの、GUIが乱れる
- Mojaveは64bitOSながら、32bit版プログラムがかろうじて動く最後のMacOSのはずなのに、動かない
- The Grand2やGroove Agent 3などは、同じ322bit版なのにjBridgeMを使えばMojaveでも動く
- Mojaveの動いているMacで32bit版のCUBASEを起動してHypersonic 2が読めるかは試していない
- Windows版のスタンドアロン版は、レジストリを修正しないとコンテンツファイルにたどり着けないバグが時々発生する
- バグってる時はだいたい「アナログモデリングやFM音源のプリセットは発音するが、サンプルを利用するプリセットは発音しない」っていうふざけた状態になる
- その時は、レジストリ内のキーで"Hypersonic Content"を含むものを検索し、コンテンツファイルのパスを示しているキーを探し出し、バックスラッシュ(日本語環境だと¥マーク」を2個ずつに書き換えると直る(例・・・C:\data\Hypersonic Contentだったら、C:\\data\\Hypersonic Contentにする)
- スタンドアロン版はそれで動くようになったとしても、Vienna Ensemble Pro内で読ませたHypersonic 2は、どうやってもモデリング音源しか発音しない
- Windows 10 October 2020 Update(バージョン20H2)の64bit環境でも、CUBASEの32bit版を起動してプラグインとして読ませれば問題無く動く!
<Windows関係で試してみて苦労したこと>
- Windows7以前はアップデーターが当たらないので、ネットでドライバを集めている間に普通に警告が出て怖い目にあう
- Windows8.1はかろうじてKB2919355あたりからパッチを当てていくとWindows Updateが動くようになるが、ここ数年のCPU(うちのはKaby LakeのCore i7-7700K)はプロセッサの要件に引っかかってエラー出まくるので気になる
- Windows 10 Proに標準装備のHYPER-Vの仮想化環境は、USBメモリには対応するがUSBドングルに対応しないので、Hypersonic 2はおろか、Vienna Ensemble Proも上位版CUBASEも動かない
<Mac関係で試してみて苦労したこと>
- Parallels Desktop上でWindowsを起動し、その中でCUBASEやVienna Ensemble Proを起動してネットワーク経由で繋ごうと企んだが、「Macに接続したUSBデバイスは、ホストのMacOSか、ゲストのWindows10のどちらかにしか接続できない」+「1台に複数のUSBキーを接続して、ホストとゲストにそれぞれ認識させることができない」ため失敗に終わった
<VST System Linkに関すること>
- CUBASE AIはUSBドングルが不要で、VST System Linkもしっかりと動くのでスレーブ用にはぴったり
- 光ケーブルが2本必要
- オーディオもMIDIも送れる
- ADAT機器を利用すれば8in/8out分のデータをスレーブ機とやりとりできる
- オーディオチャンネルのうち1chの1bitをデータのやりとりに使用するので、そのチャンネルだけ23bitのオーディオデータになる
- 気持ちが悪い、ということならADATを使えば1chはデータ送受信用チャンネルと割り切って、残りの7ch(3Stereo+1Mono)は24bitでやりとりできるので精神衛生上よい
他にも様々な試行錯誤を繰り返したと思うんですが思い出せない…読んだ方に有益っぽいことを思い出したら、追記するかもしれません。そんなこんなで、Hypersonic 2を今も愛するどなたかのお役に立てれば幸いです。
さて、環境も整ったし、音を出して遊んだり曲作ったりと、健全な制作活動に戻りたいと思います('ω')
CUBASE AIはUSBキーが必要ないですが、結局メインマシンでCUBASE Pro、サブマシンでVEPを起動するのでスタインバーグキー(ビエナキー、 USB-eLicenserと同義)は2本いるっていうね…わーくは何かの間違いで4本持っているので足りましたが、よかったら広告から買ってもらえるとやる気につながりますのでお願いいたしますm(_ _)m新型は長さが短くなっているみたいです。
(01:07)
2020年06月15日
こんばんは、わーくです。
前回、Mac mini 2018+eGPUこそ真のDTMer向けMacだ【接続編】なんて記事を書いちゃって、「真のDTMer向けMacって、i9入ってるMBPじゃね…?」となっているわーくです。でも一度大風呂敷を広げてしまったので、ちゃんと畳むまで責任をもって書きたいと思います。
とにかく、112,800円+税で6コア8th i7が選べるMac miniが、eGPUを付けるだけでパフォーマンスが数倍になるというのが面白いわけです。数倍と言っても、ピークが数倍になるわけではなく、ちょっと残念な表現ですが「音がプチプチ言って使い物にならなくなる」ボーダーがものすごく上がるということです。「i7で10万超えるとか既に高くね?」と思った方、Macにコスパを求めるとお腹が痛くなるのでやめましょう。
しかし、eGPU(RADEON RX570 4GB)に接続し、全ての画像処理をeGPUに任せた状態だと、Avengerを8トラックまで増やし、バッファを32にしても全然プチプチいわないのです。すごい!トラック数が倍以上で、バッファ1/6なのにちゃんと動くとかどんだけよ!
…あれ?でもよく聞くと小さくプチプチ聞こえるかも…CPUメーター振り切ってるし、プチプチ言ってないわけないですよねw「全然プチプチいわない」はちょっと盛りすぎでしたか。
でもですね、今までと全然違うのは、CPU負荷が100%になっても「再生が止まる」「音が途切れる」ことは一切無い、ということです。CPUメーターが突然スパイクして止まることが無くなりました。高負荷時の粘りが違うというか。。曲作りの序盤で「もうCPUが悲鳴上げるの?早すぎだろ!」ということが無くなりそうです。まあ選んだプリセットによってAvengerの1個あたりの負荷が違うので一概に今までの3倍以上使えるぜ!とは言えませんが、少なくとも2倍くらいボトムアップされていると言えるのではないでしょうか。
前回、Mac mini 2018+eGPUこそ真のDTMer向けMacだ【接続編】なんて記事を書いちゃって、「真のDTMer向けMacって、i9入ってるMBPじゃね…?」となっているわーくです。でも一度大風呂敷を広げてしまったので、ちゃんと畳むまで責任をもって書きたいと思います。
とにかく、112,800円+税で6コア8th i7が選べるMac miniが、eGPUを付けるだけでパフォーマンスが数倍になるというのが面白いわけです。数倍と言っても、ピークが数倍になるわけではなく、ちょっと残念な表現ですが「音がプチプチ言って使い物にならなくなる」ボーダーがものすごく上がるということです。「i7で10万超えるとか既に高くね?」と思った方、Macにコスパを求めるとお腹が痛くなるのでやめましょう。
さて、どのくらいiGPU→eGPUでパフォーマンスが上がったのか。具体例で言うと、iGPU(Intel UHD Graphics 630)のみの時は、バッファ192に設定して、VPS Avengerを3トラック立ち上げただけで、時々CPUが振り切ってしまっていました。その瞬間、音も途切れます。ホントにi7入ってんのか!?とツッコみたくなるくらい悲しいですね。AvengerはUIが派手に動くのので、GPUへの負担も大きいのも起因していると思います。
iGPUの使用率が高く、CUBASEのCPUメーターが半分くらいなのに、突然CPUメーターがスパイクして音が途切れます。
しかし、eGPU(RADEON RX570 4GB)に接続し、全ての画像処理をeGPUに任せた状態だと、Avengerを8トラックまで増やし、バッファを32にしても全然プチプチいわないのです。すごい!トラック数が倍以上で、バッファ1/6なのにちゃんと動くとかどんだけよ!
…あれ?でもよく聞くと小さくプチプチ聞こえるかも…CPUメーター振り切ってるし、プチプチ言ってないわけないですよねw「全然プチプチいわない」はちょっと盛りすぎでしたか。
でもですね、今までと全然違うのは、CPU負荷が100%になっても「再生が止まる」「音が途切れる」ことは一切無い、ということです。CPUメーターが突然スパイクして止まることが無くなりました。高負荷時の粘りが違うというか。。曲作りの序盤で「もうCPUが悲鳴上げるの?早すぎだろ!」ということが無くなりそうです。まあ選んだプリセットによってAvengerの1個あたりの負荷が違うので一概に今までの3倍以上使えるぜ!とは言えませんが、少なくとも2倍くらいボトムアップされていると言えるのではないでしょうか。
そして、発音数が増えることも嬉しいですが、UIをたくさん表示させていても大丈夫なのがポイント。最近のプラグインのUIはカッコいいものが多いですから、値を設定した後も無駄にUIを表示させておいて悦に浸るという楽しみ方がしたい向きにとっては、eGPUは必須であると言えるでしょう!!今まではプラグインのUI全部閉じないと再生すらできないプロジェクトとかありましたから…。
ところで、Geekbench Browserによると、RADEON RX570は、iGPUと比較してMetalのスコアで8倍以上の処理能力をもつわけです。要するに画面描画全般において8倍高性能なんです。しかし、CUBASEの使用中はGPU使用率はほぼ100%に張り付いたままです。どんだけ重いんだよ!
ということは、GPUの描画のうち、いくらかはGPUが「ギブアップ」して描画されないわけです。UIの滑らかな表示がほんの少しガタつくのはこのためでしょう。以前Catalina+RX5700で実験したときは、GPUの使用率は50%ちょっとだったので、CatalinaのドライバーでRDNAアーキテクチャのグラボを動かすなら、おそらく100%取りこぼし無しで画面描画できることになります。
じゃあそのために、3万円くらいするeGPUケースに、さらに3万円近く出して最新のグラボを入れ、さらにCatalinaにする必要があるのか?私は「そんな必要は無い」と思います。あくまで音の処理をCPUに頑張ってもらうためのeGPUなので、完璧にDAWとかプラグインの画面表示を60fpsでこなしてもらう必要はないわけです。雰囲気でいいの雰囲気でwいくらかGPUの処理がオーバーフローしても、実害はゼロなので、GPUメーターが100%に張り付いていても気にしないのです。そのために、画面描画を外部GPUに丸投げしちゃってるんですから!
というわけで、Mac miniの「トップレーサー兼ハードワーカー。」な実力を100%引き出すために、eGPUを導入するのは個人的には「超おススメ」です。DTM用途なら、1万円そこそこのGPUで十分に使えます。HDCP保護されたiTunesやストリーミングサービスのコンテンツをeGPU経由で楽しむ予定が無ければ、消費電力が低く安価なRX560を選択するのもありでしょう。(とはいえ570や580も、チップの電力管理が賢いので、電気代や熱に悩まされることもないと思います。)4万円ちょっとの追加出費は痛い(正直激痛)ですが、それ以上のパフォーマンスアップが期待できます。
余談ですが、iGPUのみでCUBASEを使っている時に、eGPUの電源を入れると、CUBASEの画像処理は引き続きiGPUが行い、ほかの描画をeGPUが行うという状態になります。さらにMac miniのHDMI接続を切断すると、わざわざCUBASEの描画をiGPUにさせて、それをeGPU経由でディスプレイに送るというスーパー無駄な処理をさせる環境が出来上がります(笑)この、MacのiGPUで処理した映像を別のGPUのアウトプットから出力するって処理、重たいんだろうなあ…興味深い現象でした。
最後に。appleさんお願いです。DTMer向けに、Mac miniのカスタマイズにショボショボでいいのでdGPUを加えてください…+1万とかでRADEON 5300M 4GBくらいのやつ…たぶん4Kシングルディススプレイならそれで十分のはず…熱問題があるならMac miniの本体を1cmくらい厚くしていいので排熱対策をしてください…お願いしますm(_ _)m
(20:00)
2020年06月14日
こんばんは、わーくです。
タイトルで煽ってすみません。でも、ホントにこれなんです。Mac miniを2018年末のPayPay祭りで購入以来、様々な不具合に見舞われ、挙句の果てに2020年モデルが格安で発売し、何度Windows環境で曲作りする知人を羨みここまで来たことか…それも今日までです。
黒いMac miniは、eGPUを使うことでそのDTM性能を100%引き出せる!!
というのも、Mac mini 2018の内蔵グラフィックIntel UHD Graphics 630は、4K 60fpsをオンボードでこなすなかなか「できるヤツ」なのですが、DAWのミキサーやプラグインの画像処理などをしながらソフトシンセやエフェクト処理をフルパワーでこなすには力不足。画面をスクロールさせるとシンセがプチプチいったり、再生が止まったりする、ということが起こるのです。DAW(うちの場合はCUBASE)のCPUメーターがあまり振り切ってない時も、すぐCPUオーバーロードのメッセージが出るし。最大限にCPUパワーを引き出すために、プロジェクト画面の後ろに出てるプラグインのUIを全部閉じるとかしないといけない。それでもミキサーやプロジェクトウィンドウのスクロールにCPU処理をある程度もってかれてしまうのです。いや、ある程度じゃないです。iGPUはMacだとCPUにメチャクチャ負荷かかります。
わーくのMac miniは、Core i7仕様でなので、それまで使っていたMacbook Proより数十パーセント処理能力があるはず。それにも関わらず、Macbook Proで再生できていたプロジェクトが満足に再生できなくなってしまっている、ということから色々調べました。
今回用意したのは、
・eGPUボックス(AKiTiO Node)
・ビデオカード(ASRock Radeon RX 570 4GB)
・HDMIセレクター(2in 1out仕様)
しかし、Mac mini 2018(Mojave)にeGPUを接続して使うにはいろいろと茨の道がありまして、Poralis世代かVEGA 56 or 64のチップじゃないと動かないとか、PoralisでもグラボのBIOSと相性問題が出るとか出ないとか、eGPUに接続した画面にはアップルマークのブート画面は出ないとか、Catalinaからは出るようになったとか、HDMI端子にダミープラグぶっこんでおかないと安定して動かないとか、HDMIから砂嵐が出るとか、そもそもHDMIに何か刺さってるとMac miniがiGPUも働かせちゃうからCPUがDAWの仕事に集中しないとかチップの熱も出ちゃうだとか。。完全にMな人向けの仕様てんこ盛りなのです。電力や労力を節約しながら最大限の効果を、とこだわっていたら、無駄にPCの知識が増えてしまったんだぜ。完全に行動様式がドザで自作erですな。(わーくは人生の半分以上、ドザかつ自作erです。)
さらに。MojaveでeGPUを使うのは茨 of the 茨の道。Catalinaだとド安定なハードウェア構成でも、Mojaveだとすんなりと動かない…ということが多発するのです。目指したのは、下記の条件。
・ケーブルの抜き差しをしないで済む
・普段は無音のMac miniのみで運用したい
・DTMをする時には画面描画にeGPUの力を借りたい
・eGPU使用中はiGPUをOFFにしてCPUを音の処理に集中させたい
そして、DTMを始める時には、まずeGPUの電源をONにして認識させ、その後にHDMIセレクターを「何も繋がっていない」方に切り替えます。この時、2in1outで接続しておくのがポイントで、inを何も繋がっていない側に切り替えることで、「HDMIケーブルがMacに接続されていない」状態にすることができ、結果iGPUが使われなくなります。アクティビティモニタでIntel UHD Graphics 630のほうのグラフが全く振れなくなるので多分そうだと信じたいです。ディスプレイはHDMIから信号が来なくなるので、自動的にDisplayPort入力に切り替わり、全ての画像処理がeGPUに渡されることになります。
ただ1つ問題がありまして、この後iGPUを右上のメニューから切り離そうとすると、100%強制終了→再起動となってしまいます。これはMojaveのバグだそうで、回避するにはeGPUを使用後にiGPUのみに戻すには一度Macの電源を落とすしかないようです。
それと、eGPU使用中にMac miniをスリープした場合、AkiTiO Nodeがいったん沈黙→画面は暗いまま突然復帰→数秒でまた沈黙…という謎のステップを経てスリープします。その後、一応復帰はできるのですが、時々復帰することができない場合もあるので、作業中にスリープして席を離れる時は、DAWのプロジェクトを保存しておくことを忘れないようにしてください。とりあえず現在はeGPU接続でスリープを常用しながら運用できるか実験中です。
ちなみに、ViewSonicの4K液晶、コスパ抜群ですが、入力信号が来てから画面を表示するのにやたら(10秒とか)時間がかかるのと、信号の許容レンジが狭いのか、時々スリープ復帰後に画面が表示されないことがあるので、知っておくと気が楽です。さらに、HDMIセレクターですが、なぜ入力1ではなく2のほうに繋いでいるのかというと、切り替えボタンONで1、OFFで2なので、1に繋ぐと接触が悪いのか表示が不安定なことがあるからです。やっぱり安いのには理由があるのね。でも、使い方で十分カバーできるので、良い買い物でした。
タイトルで煽ってすみません。でも、ホントにこれなんです。Mac miniを2018年末のPayPay祭りで購入以来、様々な不具合に見舞われ、挙句の果てに2020年モデルが格安で発売し、何度Windows環境で曲作りする知人を羨みここまで来たことか…それも今日までです。
黒いMac miniは、eGPUを使うことでそのDTM性能を100%引き出せる!!
というのも、Mac mini 2018の内蔵グラフィックIntel UHD Graphics 630は、4K 60fpsをオンボードでこなすなかなか「できるヤツ」なのですが、DAWのミキサーやプラグインの画像処理などをしながらソフトシンセやエフェクト処理をフルパワーでこなすには力不足。画面をスクロールさせるとシンセがプチプチいったり、再生が止まったりする、ということが起こるのです。DAW(うちの場合はCUBASE)のCPUメーターがあまり振り切ってない時も、すぐCPUオーバーロードのメッセージが出るし。最大限にCPUパワーを引き出すために、プロジェクト画面の後ろに出てるプラグインのUIを全部閉じるとかしないといけない。それでもミキサーやプロジェクトウィンドウのスクロールにCPU処理をある程度もってかれてしまうのです。いや、ある程度じゃないです。iGPUはMacだとCPUにメチャクチャ負荷かかります。
わーくのMac miniは、Core i7仕様でなので、それまで使っていたMacbook Proより数十パーセント処理能力があるはず。それにも関わらず、Macbook Proで再生できていたプロジェクトが満足に再生できなくなってしまっている、ということから色々調べました。
今回用意したのは、
・eGPUボックス(AKiTiO Node)
・ビデオカード(ASRock Radeon RX 570 4GB)
・HDMIセレクター(2in 1out仕様)
AKiTiO Nodeのほうは、とにかく「安い」から。ポイント換算すると2万円台で購入できることもあります。(購入後、昨年末に旧モデルのB級品が1万くらいで出てるの知った時はゲロ吐きそうになりましたが、そんなこと言ってたら何も買えぬ。)ビデオカードは、AppleとNVidiaの仲が悪いのか知りませんがAMDのグラボしかサポートされていないので仕方なくRadeon。買えるなら格安の470あたりが狙い目です。DTM目的なら消費電力が低いRX560が良いですが、著作権保護されている動画が再生できないらしいので一応NGです。あと、わーくはオーディオインターフェースとプラグインの関係でMojaveを使い続けているので、最新のRX5700や5500は使えません。それと、MacのeGPUに適しているRADEON RX470チップは、ビットコインマイニングに適していたらしく、大量にヤフオクに中古品が流れています。しかしそいつらはまさに死ぬほど酷使されてきた中古品なので、安定運用を目指すなら避けるのが吉。というわけで、新品のRX570を購入しました。動作報告がないのでドキドキでしたが、ASRockの4GBのもので結果オーライでした。普通に静かだし!
(ちなみに手元にあったMSIのRX570 8G OCモデルでも動きました。ただ、4K描画するだけなら8GBは必要なく、さらに言うとRX5700くらいないと結局フレーム落ちするので4GBで十分です。フレーム落ちしても、DTM用途で言うと全然問題ありません。メーターやプラグインの描画が一瞬カクつくくらいで、音の処理には影響ゼロです。この辺はこの後【負荷編】で書きます。)
しかし、Mac mini 2018(Mojave)にeGPUを接続して使うにはいろいろと茨の道がありまして、Poralis世代かVEGA 56 or 64のチップじゃないと動かないとか、PoralisでもグラボのBIOSと相性問題が出るとか出ないとか、eGPUに接続した画面にはアップルマークのブート画面は出ないとか、Catalinaからは出るようになったとか、HDMI端子にダミープラグぶっこんでおかないと安定して動かないとか、HDMIから砂嵐が出るとか、そもそもHDMIに何か刺さってるとMac miniがiGPUも働かせちゃうからCPUがDAWの仕事に集中しないとかチップの熱も出ちゃうだとか。。完全にMな人向けの仕様てんこ盛りなのです。電力や労力を節約しながら最大限の効果を、とこだわっていたら、無駄にPCの知識が増えてしまったんだぜ。完全に行動様式がドザで自作erですな。(わーくは人生の半分以上、ドザかつ自作erです。)
さらに。MojaveでeGPUを使うのは茨 of the 茨の道。Catalinaだとド安定なハードウェア構成でも、Mojaveだとすんなりと動かない…ということが多発するのです。目指したのは、下記の条件。
・ケーブルの抜き差しをしないで済む
・普段は無音のMac miniのみで運用したい
・DTMをする時には画面描画にeGPUの力を借りたい
・eGPU使用中はiGPUをOFFにしてCPUを音の処理に集中させたい
で、結果、下記のように接続することで満足する結果になりました。
まず、Macの起動時はHDMIセレクターをMac側ONにして、eGPUケースは電源OFFにしておきます。そうすると、4K液晶にHDMI接続で4K60fpsで画面が送られてきます。
そして、DTMを始める時には、まずeGPUの電源をONにして認識させ、その後にHDMIセレクターを「何も繋がっていない」方に切り替えます。この時、2in1outで接続しておくのがポイントで、inを何も繋がっていない側に切り替えることで、「HDMIケーブルがMacに接続されていない」状態にすることができ、結果iGPUが使われなくなります。アクティビティモニタでIntel UHD Graphics 630のほうのグラフが全く振れなくなるので多分そうだと信じたいです。ディスプレイはHDMIから信号が来なくなるので、自動的にDisplayPort入力に切り替わり、全ての画像処理がeGPUに渡されることになります。
ただ1つ問題がありまして、この後iGPUを右上のメニューから切り離そうとすると、100%強制終了→再起動となってしまいます。これはMojaveのバグだそうで、回避するにはeGPUを使用後にiGPUのみに戻すには一度Macの電源を落とすしかないようです。
それと、eGPU使用中にMac miniをスリープした場合、AkiTiO Nodeがいったん沈黙→画面は暗いまま突然復帰→数秒でまた沈黙…という謎のステップを経てスリープします。その後、一応復帰はできるのですが、時々復帰することができない場合もあるので、作業中にスリープして席を離れる時は、DAWのプロジェクトを保存しておくことを忘れないようにしてください。とりあえず現在はeGPU接続でスリープを常用しながら運用できるか実験中です。
ちなみに、ViewSonicの4K液晶、コスパ抜群ですが、入力信号が来てから画面を表示するのにやたら(10秒とか)時間がかかるのと、信号の許容レンジが狭いのか、時々スリープ復帰後に画面が表示されないことがあるので、知っておくと気が楽です。さらに、HDMIセレクターですが、なぜ入力1ではなく2のほうに繋いでいるのかというと、切り替えボタンONで1、OFFで2なので、1に繋ぐと接触が悪いのか表示が不安定なことがあるからです。やっぱり安いのには理由があるのね。でも、使い方で十分カバーできるので、良い買い物でした。
今回の件を解決するにあたって、INFORNOGRAPHYさんで勉強させて頂きました。不可解な動きの理由の一端が理解できたような気がします。貴重な情報を分かりやすくまとめていただき、お世話になりました。
(17:51)
2018年08月20日
5年前に大枚はたいて買ったMacBook Proさんですが、最近はちょっと無理をさせるだけでCPUファンがブン回り、曲作りの最後のほうではフリーズトラック連発でようやく書き出しまで辿り着くという状態になってました。
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(03:13)