音質
2024年08月03日
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こんばんは、わーくです。
まずは自分の悲しいお知らせから。先日購入して超気に入っていたAnkerのSoundcore P40iを紛失しました(涙)バッグの外ポケットに入れていたのが悪かったのか、いつの間にか無くなっており、警察の落とし物サイトを探しまくったのですが見つからず。。。泣く泣く諦めました。本体が7000円、コンプライのイヤーチップが3000円くらいだったので実質10000円は痛手すぎる。。。
とはいえ、いつまでもイヤホン無しでは悲しさが増していくので、新しいイヤホンを買うことに。同じ物をもう1度購入することも考えましたが、悔しいのでどうせならこれを機会にハイグレードな品を買ってやる!と半ばやけくそになって様々なお店や特設コーナーを渡り歩き、試聴しまくりました。
1週間くらいかけて20機種くらい試し聞きをして、一番音質が好みだったのはbeatsのPowerbeats Proでしたが、デザインが狙っていたものと違うので残念ながら却下。値段的にはSONYのWF-1000XM5より若干安いのに、格段に好みの音だったので惜しかった…。Air Pods Proはノイズキャンセリングが魔法レベルで鳥肌立ちましたが、いかんせん音質が…。第3世代でハイレゾAACに対応したら買うことにします。(ただ、探すアプリで場所を特定できるので、紛失癖のあるわーくにとっては、これがベストチョイスなのかもしれませんが…(遠い目
で、そんな中で出会ってしまいました。Ankerに負けず劣らずの高コスパイヤホン。その名もVictor HA-A30T2!!(わーくが購入したのは、黒なのでHA-A30T2-Bという型番でした。)HA-A30Tからブラッシュアップして、6月20日に発売したんだそうです。「そうです」っていうのは、ごめんなさい、完全にノーマークだったので、このシリーズを初めて知ったのでした。

フォックステリアが可愛いVictorのロゴです。名前はニッパーくんというんだそうです。

FSCのウレタンフォームチップに付け替えても、余裕で収納できます。
これも別売りのウレタンチップを付けた状態。デフォルトのシリコンチップも悪くないけど、数百円で音質改善+遮音性アップできなるから全人類にオススメしたい。
JVCケンウッドって、学生時代の憧れのメーカーだったのもオッサン的にはヒット。とりあえず端的に良い点と、惜しい点を書きますね。
良い点
- 何を聞いても良いバランスの音質。例えるならP40iの高音と低音がほんの少し抑えられた感じ。値段の割りにバランス良すぎ。
- ノイズキャンセリングが優秀。特にウィンドカット。風切り音がめちゃくちゃ低減できる。
- 外音取り込みモードが便利。デフォルトだと1タッチでダッキング→外音取り込みONで、買い物中のレジで外さなくても十分に会話ができる。これは本当に便利。
- 小さくてかわいいデザイン。意図せず脱・耳垂れに成功。
- ケースも小さい。(無くさないか心配)
- 取り出してから耳につけるまでの絶妙な起動時間。耳にねじ込んでいる間に音量が変わったり意図しない操作がされない。
- マルチポイント対応で、2台まで登録して使用できる。たとえば、iPhoneとApple Watchを登録して、使い分けられる!
- 英語メッセージの物ばかり使ってきたので、日本語メッセージがちょっと安心。
- コンプライよりは一段劣るけど、安価で十分な音質改善が図れるFSCのウレタンフォームチップが使える。
- 国内メーカーを応援したい向きには、この価格帯にしてこの品質は嬉しい。
- 専用アプリのカスタマイズが柔軟で、かなりのパターンの操作を登録できる。
- 低遅延モードがあり、ONにしても途切れない。
- 片耳使用可能!
惜しい点
- 電池の持ちがAnkerより格段に悪い。(とはいえイヤホン11時間、ケース16.5時間で計26時間以上もつし、毎日ケースにしまうので、自分的には十分)
- 電車のノイズ低減は苦手かも。(イヤーチップをウレタン製にすることで遮音性が上がって、ほぼ解決)
- アプリが時々イヤホンを認識してくれない。(アプリをいったんキルして再起動すると認識しました)
上で書いた、高コスパのウレタンフォームチップは、「FSC 低反発 ウレタン製 イヤーピース 6個入り ワイヤレスイヤホン対応モデル 短尺 (Lサイズ)」です。元々AnkerのP3用に購入したものが余っていたので、使ってみたところジャストフィットでした。ケースにも無理なく入り、充電も問題ありません。これはラッキーでした。
というわけで、P40iを紛失してしまったのは辛かったですが、おかげで良いイヤホンに出会うことができました。今度こそ無くさず、大切にしたいと思います。全然関係ないんですが、イヤホンの充電ケースの底に、AirTagを差し込めるスペースでもあれば、無くすことないんでしょうけどね…キーリングを通す穴が空いているだけでも、市販のAirTagカバーをくっつけて紛失防止になりそうなのに。そういうケース出てないのかな?
(00:44)
2022年11月03日
こんばんは、わーくです。
いや、やばいですってApogee(いきなり語彙力喪失)
DTMerなら誰もが憧れる(?)Apogee製品。黒金のセールで、あまりに安く売っていたために飛びついてしまいました。
長年DTM機器を揃えてきた(曲は増えない)わーくですが、「DTM機材も大分揃ってきたけど、本当にApogeeの音質ってそんなによいのか?」という疑問について、自宅の慣れた環境で一度は確かめてみたかったため、思い切ってポチっとしてしまったわけです。店頭での試聴だとよく分からないのです。環境やノリで何か変なバイアスかかりそうだし。
さて、今回購入したのは、Apogee Jam+(Jamplus)と、Grooveです。合わせてなんと40000円弱!!この円安のご時世に、こんな高級機をそんなお値段で放出して大丈夫なの?メディアインテグレーションさん!!
ただ、ケーブル類は充実していて、Jam+の本体側(Micro USB)に対してUSB-A、USB-C、Lightningの3種類のケーブルが付属しています。ケーブル買い足さなくても、何でも繋げるじゃん!
では、チェックに参りましょう。その前に、結論を先に書いておきます。Apogee Grooveは、録音を必要としない打ち込みメインのDTMerのモニター環境として、最高の選択肢だと思いました。(MIDI入力がないので、USBか何かで繋ぐ必要はありますけど・・・)
~音質チェック編~
Apogee製品たちの詳しいスペックは代理店さんに任せるとして…
今回の比較をするのは
- RME FIREFACE UFX II
- Antelope Audio Discrete 4 SC
- Apogee Jam+
- Apogee Groove
の4つ。いずれもヘッドフォン(Ultrasone PRO900の古いやつ)で比べました。本体のヘッドフォン端子に直接接続して聞いています。
接続したのは、Mac mini 2018(macOS Monterey)です。USBハブを介して繋ぎました。Apogee製品は、MacやiOSならドライバをインストールせずに繋ぐだけで使えます。マエストロが悪さをするので、ただ音を聞くだけならこれで十分です。Windowsに繋ぐならコツがいるようなので、きちんと代理店・メーカーに登録できる販売ルートで購入することをオススメします。
比較に使用した音源は、スティーリー・ダンの「彩(エイジャ)」より"Aja"、オクトパストラベラーのサントラより"ボスバトル2"、ビートルズの「Abbey Road(Super Deluxe Edition) [2019 Remix & Remaster]」より"Come together"です。いずれもロスレス、ハイレゾで比較しました。
語彙力も耳も自信が無いので上手いレビューは書けませんが、ハッキリ言えるのは
【音質】
Groove > Jam+ ≧ FIREFACE UFX II ≧ Discrete 4 SC
Grooveの音質は圧倒的です。一瞬で分かるレベル。さすが2015年からロングセラーなだけある…ポーダブルでUSBバスパワーなのに、こんなに良い音で鳴らすとは。PRO900はインピーダンスが40Ωなので、Discrete 4 SCに繋いでモニターする時は、ボリュームつまみを7割くらい回して使っているのですが、Grooveは5割でも十分な音量でした。さすがゼンハイザーのハイインピーダンスなヘッドフォンも余裕でドライブできるというだけあります。
具体的には、Grooveを通して聴くと低音の輪郭がハッキリしているのでベースが美しく聞こえることや、定位がかっちり定まっているので聞いていて気持ちが良いのです。中域も豊かで、情報量が多く色々な音が聞き分けられます。モニター用途にも良いですし、音楽鑑賞用としても心地よいです(そういう製品コンセプトだし当たり前か…)。他の機種が決して悪いわけではない(むしろ良い。RMEとかAntelope Audioに文句つけるほど耳が肥えてないし…)のですが、Apogee以外の2つは、少しベースの輪郭がぼやけて聞こえました。気のせいかもしれませんが。
驚いたのはJam+です。Grooveは電気食いなので、対応ケーブルを使ってもiPhoneではバスパワー動作はできない(LEDが様々な色で明滅して壊れそうな振る舞いをする…あぶねー!)のですが、Jam+ならバスパワー動作可能。iPhone8PlusにJam+付属のLightning - Micro USBケーブルを使って1本で接続・動作できました。音質もGrooveに負けず劣らず。出力が少し小さいくらいで、やっぱりPRO900でも6割くらいの音量で十分大きな音で鳴らしてくれました。これ、別に録音目的じゃなくて、iPhone対応の高音質ポーダブルアンプとして持ち歩けば良くね?Grooveと違って、使っていても熱くならないし、10分くらい使っても、iPhoneの電池が1%も減らなかった(表示上)ので、かなり効率が良い仕事をしている印象です。Jam+はiPhoneのポタアンとしても最強説をここに提唱します。
~負荷チェック編~
とりあえずプロ向けではなくエントリー向け製品でも、Apogee製品の音質は本当に良いということが分かりました。じゃ、これをDTMで使うときはどうなの?ということで、CUBASEで使った時の負荷を確かめてみました。
測定に利用した環境は、現在わーくが頂いている仕事の制作途中のもの。そろそろトラック数が増えてきて、iGPUだとプチプチいいそうなのでeGPUをONにするか悩んでいるという、丁度良~い負荷のものがあったので確かめてみました。
製品が変わると、同じバッファサイズ(サンプル数)でも、実レイテンシー(ms)が変わるので、とりあえず出力のレイテンシーを5ms程度に揃えて、ざっくりと確かめてみたところ…
【負荷の大きさ】
FIREFACE UFX II ≦ Discrete 4 SC ≦ Groove <<<< Jam+ え?マジで?
DTMユースで負荷においてRMEが最強なのは当たり前。Antelope Audioのドライバがめちゃ優秀なのも先日確かめた通り。しかし、それにしてもApogee Groove凄くない?Discrete 4 SCと比べても、CPUメーターの振りはほぼ変わらなかったです。それに引き換えJam+、お前どうした…お前こそDTM向けに設計されているのではないのか?5msのレイテンシーじゃ再生もおぼつかなかったぞ。
というわけで、今回の検証では、「やっぱりApogeeは安くてもApogee」ということで、音質においてはGrooveやJam+は超ハイコスパに音楽ライフを満喫できる素晴らしいアイテムだということが分かりました。て言うか30万とか15万とかの機材と互角以上というのは、場合によっては凹む結果とも言えますが…(汗
~番外編~
わーくが以前購入した超ミニサイズのヘッドフォンアンプ「iBasso DC02」とも比べてみました。
【音質】
他の4製品 >>> DC02
【負荷】
他の3製品 >> DC02 > Jam+
え、あ…はい。予想通りです。DC02はコストパフォーマンス(実売6000円くらいだった)を考えるとバケモノ製品ですが、Apogee兄さんやRME・Antelopeという巨人たちと戦うアレではないということで…今はDC05という製品が現行のようです。iBassoシリーズの出来の良さを知っているから、気にならないと言えば嘘になります。
というわけで、憧れのApogee製品、発売から年数が経っているからこそ円建てならまだまだ以前のお値段で買えるので、おすすめです。でもやっぱり最新製品のBOOMも気になる!!!
(15:03)
2020年11月15日
こんばんは、わーくです。
先日、RME Fireface UFX IIを個人輸入で購入したところ、付属の電源ケーブルが英国仕様だったので、良いインターフェースには良い電源ケーブルを!と思い立って電源ケーブルを自作しました。
結論から言うと、音が劇的に変わりました。色々な意味で!
電源ケーブルはお値段がピンキリで、あまり高いものは買えないな、と思っていたところ、鈴木Daichi秀行先生が「Viborg Audioの電源プラグと、BELDENのケーブルがオススメ」という内容をツイートされていたので、渡りに舟!とばかりに導入してみました。
そう、素直にオススメをそのまま買えば良かったのですが…純銅プラグに金メッキを施したものが数百円差で売っていたのです。「金メッキのほうが良いに違いない!」と思い込んで少し高いこちらを買ったのですが…失敗でした。音は変わったものの、何故か低音が強くなり、聞こえてくる音のバランスが崩れてしまったのです。
気を取り直して、今度こそ、とツイート通りのものを買いました。
BELDEN 19364 3芯電源ケーブル 切り売りです。
Viborgの電源プラグは、コンセント側とインレット側がセットで3500円なので、純銅プラグとしてはものすごくお買い得です。電源ケーブルは1m単位の切り売りですが、今回は30cmのケーブルを作るので、1mだけ買って、自分でカッターで切断しました。

BELDEN 19364は3芯ケーブル+ドレイン線が入っています。ドレイン線はコンセント側をアースと接続して、インレット側は切断してどこにも接続しないんだそうです。そうすると、銅箔シールドをアースに落とすことができ、ノイズ低減に貢献するんだそうで。
ケーブル作りに使った工具は、カッターとニッパー、そしてプラスドライバーだけです。ニッパーは緩衝線(ケーブルに入ってる麻紐みたいなやつ)を切り落とす時にあると便利でした。何とかなるもんです。力を入れすぎると、すぐ皮膜を傷つけてやり直しになっちゃいますけど…
緑の線はアース線のマークのところへ。青い線はL(Live)、茶色の線はN(Neutral)の線として使いました。Live=Hot、Neutral=Coldみたいなものらしいです。一般的には茶色がLiveらしいですが、線のレイアウトがその並びじゃなかったので、気にせず接続!
そして、とうとう出来上がりました!
30cmの自作電源ケーブルです。レギュレーターとUFX IIは2U分くらいしか離れていないので、この長さで十分ですし、短いと線がごちゃごちゃしないし、ノイズも少ないので良いことだらけです。
そしてこの電源ケーブルに交換して試聴してみました。
…
おお!!
良くなったーー!!!
依然Babyface Pro FSとFireface UFX IIをヘッドフォンで聞き比べをしたときは、Babyface Pro FSの圧勝だったのですが、電源ケーブル交換後は同じくらいの解像度の高さで聞こえてくるようになりました。重なってる音の輪郭が聞き分けやすくなったので、間違いなく音は変わっています。電源ケーブルで音って変わるんだなぁ。。
今回、4000円ちょっとで良質な電源ケーブルができることが分かりました。まだケーブルが余っているので、次回はプラグだけ買えば良いので少しだけ安く作れそうです。最初に作った個性の強いケーブルは、ハードウェアシンセの電源ケーブルとして音作りの一貫として活躍してもらおうと思います!
(01:19)