2025年02月

2025年02月17日

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どうも、わーくです。

昨年末に購入したUJAMの全部入りことMusic Creation Suiteですが、USB 3.1 Gen2接続のM.2SSDに入れて使っていたところ、どうもパッチのロード時に引っかかる感触があったので、思い切ってケースを新調&接続をThunderbolt4端子に変更しました。

使用したSSDはCrucialのP3Plusです。

まずは、Monstar Strage製のUSBエンクロージャーに接続した時のスコアを。

p3plus-usb3

え?やばくない?こんなに遅かったっけ…?ちなみにこの状態だと、Virtual Pianist SCOREを読み込んだ状態→Virtual Pianist VOGUEのパッチの呼び出しに12秒ちょっとかかります。重い。

で、このSSDをUSB4対応のケースに入れ替えました。すると…

P3Plus-tb4-ASM246X

いや変わりすぎだろwwwww

ランダムリードのQD1の値が低いのは気になりますが、実用では十分高速化されておりました。Virtual Pianistのパッチ切り替え、2秒程度で完了。SSDのエンクロージャーを変えただけで5~6倍高速に。すごい。

今回新しく買い換えたエンクロージャーはこちら。

aotech-usb4-ssd

ITPROTECが販売する、AOTECH(アオテック) AOK-M2NVME-USB4です。

メーカーサイトには「パソコン側がThunderbolt 4に対応している場合、USB4で動作します。」と書いてあり、「どういうこと?」と思いましたが、Thunderbolt4のほうがUSB4に比べて要求が厳格で、要するにUSB4Gen3x2の40Gbpsで動きます、ということかな、と。さらにPCI Express 4.0の帯域が32Gbpsで、理論上で4GB/s、実効値でいうとその98%程度ということで3800MB/sという数字になってくるという理解でよい…のかな?(参考サイト:株式会社PALTEK

この製品、ASMediaのASM2464PDというチップは、NVMe SSDをUSB4/Thunderboltに変換するもので、これまでのThunderbolt3+USB3.2 Gen2の組み合わせでUSB4相当の転送速度を実現?してきたものとは違い、ワンチップでUSB4 Gen3x2に対応するというものです。

ただこのチップ、発熱がすごいです。アイドル状態でもケースの外側がアツアツになるくらいなので、連続書き込み・読み込みをすると、そりゃあもうすごい発熱です。消費電力でいうとSSD込みでアイドル時5W~ピークで7W程度なので(実測値)大したことないのですが、熱いから不安になるという…そのため、冷却がしっかりしているケースを選ぶ必要があります。

ただ、わーくはファンの音が苦手+なるべく消費電力を抑えたいので、金属ケースにヒートシンクを付ける作戦に出ました。SSDのチップではなく、金属製エンクロージャーにさらにヒートシンクを付けるというものです。

で、購入したのはこれ。幅2cm、高さ1cm、長さ10㎝のアルミ製ヒートシンクが2つと、熱伝導シールがすでにセットされているものです。購入時の価格は1,099円でした。

heatsink1


ヒートシンク2個で、熱伝導シートを別途購入しなくて済むので、安上がりです。で、これをAOK-M2NVME-USB4に貼り付けた様子はこちら。

heatsink2

2個ですw 最初に買ったAOK-M2NVME-USB4があまりにも気に入ってしまったので、急遽もう1つ注文しました。ですから、ヒートシンクも2パック購入しました。(番号シールは、中のSSDを見分けるために後から貼りました。)

ヒートシンクを貼る前と後で、どのくらい温度が変わったのかを測定しようと思ったのですが、Macは外付けSSDの温度を測るために別途アプリを導入しないといけないようなので、手で触ってみた主観でお伝えします(あやしい…

<ヒートシンクを貼る前、SSDエンクロージャーのみ>

30分くらいアイドル状態で、手で持てなくもないけどめちゃめちゃ熱い状態。風呂のお湯より熱い…ケース温度で50度弱くらい行ってる?ずっと皮膚に触れていたら低温やけどになるレベル。室温18℃だが、しっかりケースは熱い。

<ヒートシンクを貼った後>

アイドル状態で数分、すぐにヒートシンクに熱が伝わっている。30分くらい放置して触ってみて、「ぬるい」と感じる程度。ヒートシンクから確実に放熱できている。今日の室温は18℃程度なので、夏場はファン冷却が必要かも。


というわけで、このサイズのヒートシンクでも十分排熱できています。後から違うSSDを接続して確認したのですが、熱くなっているのはSSD(P3Plus)ではなく、あくまでASM2464PDチップのようです。この変換チップ採用のケースはどうしても熱くなりがちなので、追加のヒートシンクで安心してファンレス運用するか、少し値は張りますが評判のよいSatechi製のケースや、安価で性能が良いSAN ZANG製ファン搭載のケースあたりがおススメです。(AOTECHのAOK-M2NVME-USB4はAmazonでは終売。SAN ZANGは以前購入したHDMI搭載USB-Cハブでまさかの4K60Hz表示ができて信用爆上がり中です。)

大容量のソフトウェア音源は演奏中もSSDに頻繁にアクセスが行くので、SSDの温度管理は必須です。この後も、実際に使いながら気になったことがあれば追記していきたいと思います。


(21:26)
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どうも、わーくです。

昨年末から大容量の音源をいくつか購入し、SSD容量が足りなくなったため増設することにしました。そもそも母艦のMac Studioは、内蔵SSDをApple Storeでの購入時にカスタマイズして増やすとめちゃくちゃ高額になるので、内蔵SSDは最小の512GBを選択してOS+アプリ用と割り切って使用。容量を食うソフトウェア音源は外付けのSSDに保存して使うことにしていました。

結論から言うと、今は4TBのNVMe接続 M.2 SSD 2枚を、Thunderbolt4(内部的にはUSB4 Gen3x2)接続のエンクロージャーにそれぞれ格納して使っています。1枚はMonstar Strage MS950、1枚はAcer Predator GM7です。計8TB、今のところ6TB弱の使用量なので、しばらくは困ることはなさそうです。

asus-predator-gm7
Acer Predator GM7 4TBをMNGしました!!!

1年前まではCrucialのSSD(P3Plus)1枚で使っていたのですが、政治的な理由で市場に大量に出回ったYMTC製 232層のSSD「Monstar Strage MS950(ヒートシンクレス)」を追加でゲット。それが本当に高性能だったため、P3Plusもリプレースしてしまうことにしました。

ただ、Monstar StrageやHIKUSEMIなど代表されるこの手の安価なSSDは、俗に「蝉族」などと呼ばれ、同じ製品でも当たりはずれがあるということでした。わーくが当時39,800円で購入したMonstar Strage MS950 4TB ヒートシンクレスモデルはTLCを採用した「当たり」だったようで、シーケンシャル・ランダムの読み書き共に非常に高速なものでした。

さて、P3Plusを超える爆速なSSDを導入したいけど、なるべくなら安く済ませたい。スペック値は似たり寄ったりだけども、環境によって速度が極端に遅くなる地雷SSDも存在する・・・聞いたこともない中華メーカーの名前では判断できない(爆)。どうしようかと悩んでいたところ、Acer(台湾メーカー)のPredatorシリーズもYMTC製232層のチップを採用し高速、そして5年保証もついているということで、こちらを購入することにしました。わーくはPC自作歴もそこそこ長いため、Acerは「信頼できる老舗メーカー」として認識しているのでした。


2025年2月現在の相場だと、4TBで4万円弱といったところでしょうか。この価格で5年保証付きの超高速TLC SSDが手に入るなら、長い目で考えたら安いものです(高いけど)。

で、実際に買ってみたのでベンチマークの比較を。Mac Studio M1MaxモデルにThunderbolt4(USB4)接続でつないだ値で比較してみます。

Crucial P3Plus 4TB
P3Plus-tb4-ASM246X

Monstar Strage MS950 4TB
MS950-tb4-ASM246X

Acer Predator GM7
Predotor-tb4-ASM246X

ランダムリードでいうとMS950がやや速いですが、シーケンシャルリードや各種ライト速度を勘案するとほぼ五分五分といったところです。

今までUSB3接続で使っていたのをThunderbolt4接続にしたため、P3Plus 4TBもかなり高速化されましたが、Predator GM7に換装したらさらに高速化されました。最近UJAMのVirtual Pianistの音色切り替えをSSDの体感速度測定によく用いるのですが、Thunderbolt4接続になったP3Plusが2秒で切り替えできていたところを、Predator GM7では1秒未満(!)で切り替えできてしまいました。なんだこれ、もはやハードシンセか?


UJAMだけではありません。わーくが使っている比較的「重たい」音源も軒並み高速化されました。
  • SpectrasonicsOmnisphere2…一瞬で音色が切り替わる
  • Prominy SC…数GBのスーパーマルチセッションが1秒で発音準備完了
  • UVI Falcon…アコギ音源(Sunbird)が2秒で99%読込完了(残り1%はCPUの処理ぽい)
  • Synthogy Ivory III…Bosendorfer 290が1秒未満で発音準備完了
  • EASTWEST Hollywood Strings…Keyswitch切替Ensembleが1秒未満で発音準備完了
  • その他ソフトシンセ全般…体感ゼロで音色切り替え可能
なんていうか、ロード時間はもはや極限まで速い気がします…プラグイン立ち上げの待ち時間のほうがずっと待たされている感じが強いです。それはCPUの性能だし、待たされるといっても長くて3秒程度なので、もうこれ以上速くならなくていいんじゃないかな、というレベルです。もう曲作りが遅い理由に一切の言い訳ができなくなってしまった感すらあります…。


この選択肢の中では一番高速なMS950を購入すればいいじゃん、という話だとも思うのですが、Monstar StrageのMS950の4TBモデルは、ヒートシンク付き・無し版でなぜか「ヒートシンク付き版のほうが安い」という謎状態なうえ、価格もやや高騰しています(ヒートシンク無し版4TBで49,800円程度)。噂によると、ヒートシンク付き版のSSDはQLCを採用しており、スペックとはかけ離れた体感性能(悪い意味で)なんだそうです。

となると、MS950のヒートシンクレスモデルを買えば良いわけですが、5万円は高い。それとほぼ同等の性能のSSDを4万円弱で保証付きで買えて、なおかつ台湾メーカーであることを考慮(?)すると、Acer Predatorシリーズは個人的にはかなりベターな選択だと思っています。←台湾びいき

というわけで、「蝉族のSSDって当たりはずれあるんでしょ?」とか「怪しいSSDは買いたくない」とかお悩みの方には、AcerのPredatorシリーズのSSDをオススメしますm(_ _)m



<番外編>

ここからは、Predator GM7シリーズとGM7000シリーズの比較のお話です。GM7推しなのか、GM7000推しなのか、読んでいて分からなくなる内容かもしれませんが、読んでくださった方の価値観と照らし合わせて、用途に合ったほうを選んでいただければ書いた甲斐があるというものです。というわけで駄文散文になりますが、続けさせていただきます。



現在AmazonでDRAM搭載のPredator M.2 SSD GM7000シリーズが10%オフクーポン発行中、適用するとGM7とほぼ同額になる価格で販売されています。GM7000のほうがランダムリードの値が最大40%ほど速いようですが、チップが232層ではなく176層であるというYouTubeの投稿や、2TB以上だと両面実装という噂も聞きます(GM7は4TBでも片面実装です)。一般的に片面実装のほうが低電力・低発熱ですが、GM7000シリーズは「発熱がマイルドである」という投稿も散見されますので、ここについては直接比較をした記事が見つけられないため断定できません。ただ、メーカーサイトによると、待機電力が(DRAMに常時通電しなければいけない分?)GM7000のほうが1Wほど多いようです。その代わりといっては何ですが、TBWは3000TBなのでGM7の2400TBより長寿命設計です。ただし、これはDRAM搭載の分、2割くらいは直接SSDに書き込むのではなくバッファへのアクセスで済むだろう、という試算を考慮した値であるかもしれません。さらに言うと、SSDの寿命は読込より書込のほうが影響が大きいため、「1度音源データを置いたら、あとはほぼ読込のみ」のDTM用途のSSDは、TBWの値は考慮しなくてよいとも考えられます。

つまり、GM7ではなくGM7000にするメリットは
  • DRAM搭載でランダムアクセスが速い
  • GM7より高寿命(DRAMの恩恵かも)
  • DRAMキャッシュが仕事をする分、SSDの発熱が抑えられている可能性あり(他サイトで指摘されているが、GM7との比較検討はされていない模様)

GM7000のデメリットは
  • DRAMのせいかチップのせいかは不明だが、消費電力が若干高い(常時0.5~1W程度。アイドル時で比較すると20倍の差、読み込み時比較で10%程度の差
  • 価格が高い(実売10%程度)
  • 大容量モデルはチップが232層ではなく、両面実装である(発熱対策が面倒)

などの点が挙げられます。はっきり言って普通に使う分には速度性能のよいGM7000にしておいた方が幸せになれる気がしますが、最大の問題はASM2464PDチップ採用の外付けケースで両面実装のGM7000を使うと、発熱の処理に一抹の不安がある、というという点です。ケース外側に向いているチップは、熱伝導用のサーマルパッドで熱を金属ケースに逃がせば何とかなるだろ、くらいに考えられるのですが、反対側に実装されているチップをちゃんと冷やす手段がないですからね。ASM2464PDが発熱するうえにSSDもアチアチでは不安をぬぐい切れません。10~20分くらい書き込み続けると、サーマルスロットリングが発生するといわれる80℃に余裕で到達するようですし。

一方で、DTM用途では「10分も本気で書き込みっぱなしの状況などほぼ発生しない」でしょうし(スタジオで録音に使っている場合には起き得ますが)、サーマルスロットリングが発生したところでアクセス速度が数割減になるくらいで、はっきり言って問題として体感することはないと思われます。あと、DTMでは「ストリーミング中の大容量音源は、多くの場合はプロジェクト再生中に同じデータに頻繁にアクセスする」ので、DRAMの恩恵は小さくはないのだろうと想像されますので、GM7000はスペックで考えると非常によい選択肢だと考えられます。

しかし!わーくが実際にPredator GM7 4TBを使っている印象では、DRAMレスでも十分すぎるほど速いです。これだけ速ければ、消費電力が低くて熱対策も容易な232層片面実装DRAMレスであるGM7にアドバンテージを感じます。電気代換算だと1W×1日平均4時間×365日=年間1460W/h、電気代にして40~50円ですが(^^; むしろ熱のせいでSSDの寿命が縮まる点が心配です。

ただキャッシュのDRAMが頑張る分、SSDのメモリーチップは熱くならない説もあるので何とも言えない…。さらに、GM7比でGM7000のランダムアクセスが4割も速いのは体感にもつながるかもしれませんので、速度重視な方には、値段が同じならDRAM搭載のGM7000シリーズのほうがお得かもしれません。

この記事のアフィリンクから100人くらいSSDを買ってくれる方がいらっしゃればGM7000を購入して詳細レビューを書くことができるのですが、2万年経っても無理だと思うので、とりあえずこのネタは今回でいったんクローズということで・・・。皆さまの外付けSSDライフの一助になれば幸いでございます。


(20:42)

2025年02月08日

どうも、わーくです。

旧型MacBook ProにmicroSDを常に接続しっぱなしにすることで、疑似的にMacBook Proの容量を増やすことができました。しかもSDはexFATでフォーマットしたので、BootcampとMacOSの両方からアクセスできるドライブとしても活用できるようになりました。マジで買ってよかった。

で、これをやっていて気が付いたことがあります。

「母艦に10GbpsのUSBで接続してるNVMeのSSDと速度かわんなくね?」

いや、普通に考えてそんなわけないんですよ。かたや12年前のIntel Core i7モデルのMacBook Proで、USB2.0というボトルネックが致命的なシーケンシャルリード130MB/sそこそこのmicroSDカード。かたやM1Max搭載のMac StudioのUSB 3.1 Gen2x2接続で、シーケンシャルリード5000MB/s超えのNVMe SSD。勝負になるわけがありません。


というわけで、測定してみました。UJAMのVirtual Pianistシリーズ4製品、それらのうちの1つを起動し、他のVirtual Pianistシリーズにプリセットを切り替えようとすると待ち時間が発生します。例えば、SCOREを起動した後、VOGUEのプリセットに変更しようとするなどです。これにかかる時間をそれぞれで測定しました。

  • MacBook Pro Late2013+SDカード…24秒
  • Mac Studio +USB SSD…12秒

うーん、やっぱりSSDのほうが速い。でも、たった2倍しか変わらない。マジか。はっきり言ってSDカードでも実用範囲だわ。

これは、ひょっとして旧型MacBook ProのSDカードが爆速なのではなくて、Mac StudioのUSB接続SSDがかなり遅いのでは?新しいThunderbolt4接続のSSDケースも購入したことだし、ちゃんと調べてみることにします。


(02:58)

2025年02月06日

こんばんは、わーくです。

例によって電気代が気になるお年頃です。心理学的見地からの所見は「自己評価が著しく低いため、成果物や娯楽のための対価を適切に設定できない」のではないかとのことですが、電気代なんて安いに越したことありません。で、誰の自己評価が低いって?

それはさておき、年中電気代を気にしているわーくですが、今回はレコーディング用PC&お出かけ時のサブマシン(DTM・ネット・ほか諸々)として活用しているMacBook Pro 15インチモデル(Late 2013)のDTM時の電気代を測ってみました。


結論から言うと、平常時は「だいたい35W」です。1時間1円くらい。


状況としては、ディスプレイの輝度は50%、キーボードライトは消灯。CUBASEを起動させてCPU負荷を30%くらいにした状態です。ちなみに、わざと負荷をかけたフルパワー時は80Wまで行きました。これだと1時間2円くらい。最新のApple SiliconのMacbook Airが20W~MAX30Wくらいらしいので、思ったほど電気食いではなかったです。ていうかApple Siliconはやっぱりすごいと再確認。

ただ、これくらいなら負荷かけても低消費電力なMac Studio+液タブ環境で使ったほうが良さそうです。

このサブ機、レコーディング用途もそうなんですが、Intel Macだから「Windows環境や古いMac OSでしか動かない古いソフトシンセ等のサウンドを出す」ためにも超有用なので、これからも大切に使っていく予定です。ちょっと重い(約2kg)けどね!


(21:12)