2020年06月

2020年06月29日

こんばんは、わーくです。
最近、身の回りの品を入れ替えたり整理したりしているせいで、なし崩し的にブログのネタが増えていきます。今日は、カーナビで音楽サブスク環境を安価に構築する方法について試しました。

<今回使ったもの>
・Fire TV Stick
・シガーソケットからUSB電源を取り出す変換コネクタ
・Wi-Fiルーター
・格安SIM
・クルマ
・カーナビ(HDMI入力のついてるやつ)

さて、Amazonプライムに加入していると、Prime Musicで音楽を無料で聞くことができます。これを、クルマで移動中にも享受できないか・・・と試してみました。

わーくのカーナビは2017年式サイバーナビ(AVIC-CL901シリーズ)で、HDMI入力があるので、ここにFire TV Stickを接続します。電源はシガーコンセントから変換したUSB端子を使用。そして、Fire TVを、モバイルルーターにWi-Fi接続します。モバイルルーターには、ロケットモバイルのSIMを挿しておきます。Fire TVのOSを最新版(5.2でした)に更新して、Prime Musicアプリを立ち上げて、ハイできあがり!

こうすることで、月300円の通信料金だけで、Prime Music音楽聴き放題の環境が出来上がりました!Wi-Fiルーターと、Fire TV Stickは再利用したから実質ゼロ円ってことで!!(

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カーナビの画面にAmazon Prime Musicのアプリ画面が!!タッチしても動かないので、Fire TV付属リモコンを使って操作します。当たり前といえばそうですが、頭がこんがらがります。

Wi-Fiルーターは3~4台試して、ネットギアのが動作や速度の安定性で一番良い印象です。シガーソケットにはずっと繋ぎっぱなしにするので、一応有名メーカーのものを選んで使いました。車が燃えたら笑えないですもんね・・・。

通信は、ロケットモバイルという格安SIMを使っています。ロケットモバイルは月300円で使い放題(通信容量無制限!)なものの、通信速度は常時200kbpsという低速回線です。IoTをターゲットとしているので、そういうものなのです。そんな速度で大丈夫か?曲聞けるの?とお思いになる方も多いでしょう。結論から言えば、問題無いです。

音源は128kbpsなのか192kbpsなのか、わーくの耳では判別がつきませんが、都市部を30分くらい運転している間は、安定して通信し、十分に使える音質で途切れることなく楽しむことができました。十分合格レベル!しかもPrime Musicアプリは、歌詞も表示されるので、ドライブしながらの一人カラオケが捗りまくりです。・・・あ、でも運転中に液晶画面を注視してはいけませんよ!歌詞は、助手席に乗っている時とか、信号待ちの時ね!!(

amazon-navi
懐かしいやーつ(深夜ドラマを観ている方にとってはリアルタイム?)

あと、Spotifyアプリも入れてみました。まだ試してませんが、おそらく同等の働きをしてくれると思いますが、後日試してみたいと思います。(今日はプレミアムプランのアカウント情報を忘れてしまい、試せませんでした。。。)

ちなみに、わーくのFire TV Stickは5年くらい前に買った古いモデルですので、最新版のFire TV Stickなら、より快適に動作すると思います。旧型は少しUIがもたつくのです・・・でも古いわりにはよく動いていて不満はないです。このFire TVにYouTubeなどのアプリを入れておくと、カーナビでYouTubeの動画を楽しむこともできました。これも運転中には観ちゃだめだけどね!!

ただし、当然200kbsでは動画は再生不可能なので、この時だけスマホのテザリングに繋がるようにしておく必要があると思います。Fire TVはそのへんも賢くて、Wi-Fiの設定を、テザリング→Wi-Fiルーターの順で行っておくと、車のエンジンを始動させたときに、まずテザリング先のスマホを探しに行き、見つからない時は自動的に第2候補のWi-Fiルーターに接続されます。Wi-Fiルーターは常にシガーソケットのUSB電源に繋いでおけば、エンジン始動と共に立ち上がり、通信後しばらく経つとOFFになり、運転中は必要に応じて充電し続ける、という超賢い動作をするので、「YouTubeを使ったり、アプリの更新をしたい時だけスマホのテザリングをONにした状態でエンジン始動」というルーチンを守れば、何も接続したり設定したりしないで使い続けることができます。なんだこの車。

さらに!Google Home miniを車に乗せておいて、Wi-Fiルーターに接続しておくと、ニュースを読ませたり、天気を聞いたり、自宅の家電リモコンを操作したりもできてしまいます。なんなんだこの車。。

さらにさらに!Wi-Fiルーターですから、遅くてもよければ出先でインターネット環境にも困りません。LINEやTwitterくらいなら普通に使えますし、実験したらFaceTime(AppleのTV電話アプリです)も綺麗な音声+コマ送り動画くらいで使えました。すげえな200kbps!!侮れない!!!

余談ですが、このサイバーナビ、ND-DC2というSIMが挿されているUSB機器を使うと、渋滞情報とか天気予報とか、地図の更新なんかも利用できます。こいつが3年で25,000円というボッタクリ設定。しかも遅い。。地図の更新なんてSDとかスマホ経由じゃないと使い物にならないという。このボッタクリ通信ユニットの代わりに、ロケットモバイル+Wi-Fiルーターが使えるので導入したのがそもそもの始まりでした。低速無制限Wi-Fiルーターを入れることで、「ナビのフル機能を引き出す+出先でサブスク音楽聴き放題+Google homeも使える+Wi-Fiルーターとして当然使える」という一粒で四度美味しい状態を手に入れることができました。表現が古いのは、おっさんだからです。すみません。

最近は車を使う人自体減ってきているので、どれだけ必要としている人がいるか書いていて疑問でしたが、自分でやっていて面白かったので書き残しておきます。走るWi-Fi。音楽聴き放題。移動中なのにOK Google?未来キタわー! 

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(19:00)

2020年06月26日

こんばんは、わーくです。

突然ですが、USBメモリって突然死にませんか?(爆)いや、わーく自身はHDDやSSD、SDカードのクラッシュの類からは幸いなことに無縁なのですが、知り合いが年に2~3人くらいの割合で、必ずフラッシュメモリやHDDを壊すんです。そういった方々からよく相談されるのですが、そのほとんどが、「USBに挿したらフォーマットしますか、って聞かれるんだけど、直りますか?」というもの。皆さん困って頼ってくれてるのですから、何とかしてあげたいと思うものの、上手くいかないことも多いので、複雑な思いで請け負うのです。

昔から色々試したがる性格なので、復元ソフトの類はいくつか所有しているのですが、その中でもダントツの復元率のソフトがあり、それをとうとう購入したので宣伝したいと思います(笑)

その名も「EaseUS Data Recovery Wizard」。イーザス・データ・リカバリー・ウィザード。長くて覚えづらい・・・ずっとイージアスだと思ってたし・・・。今はバージョン13なので結構昔からあるソフトだと思いますが、わーくが使い始めたのは5年くらい前からです。フリー版でも500MBとか2GBとか復元可能なので、ほかのソフトで試してもダメな時に、最後に試すソフトとして使ってきました。

easus-data-recovery-wizard-fukugen
国内だとイーフロンティアの取扱でパッケージ版が買えます。パッケージ版は2種類あって、1ライセンスの青っぽいやつと、Windows/Macに両対応する2ライセンス版の白っぽいやつ(写真)です。このパッケージ版が、ダウンロード版と比べてもコスパ最強なのは後で書きますね。

で、これがどのくらい強力なのかと言うと・・・これまで使っていたファイナルデータ11と比べた時の話です。

先日、友人の8GBのSDが突然読めなくなり、パーティションが存在せずフォーマットしかできない状態になってしまいました。デジカメで使っていたもので、ほぼ満杯になっていたものでした。ファイナルデータ11でフルでセクタスキャンをして救出できたデータがたった119枚(約300MB)だったのに対し、EaseUS Data Recovery Wizardでは2000枚以上+動画数本(7.1GB)が復元できたのです!いやマジすごいって!!

さらに、体験版(500MBしか救出できないやつ)を以前使った時の経験なのですが、「本体を起動する度に初期状態に復元してしまう企業用PC」で、うっかりデスクトップに大切なデータを置いたままシャットダウンしてしまい、友人に泣き付かれたことがありました。この、専用ソフトでワイプされてしまったデータ(ExcelやWordの報告書や計算書)も、復元できたこともありました。ファイル名は変わってしまっていましたが、作成者がログインIDの拡張子docxやxlsxのファイルとTMPファイルがセットで見つかり、復元したところ事なきを得ました。この時は焼肉おごってもらったので、体験版なのに美味しい思いをさせて頂きました(笑)でもダメじゃん、その専用ソフト・・・企業のデータ守れてないwww

自分は、USBメモリのデータをDELキーでさっくり消してしまうタイプなので、何度も復元ソフトにはお世話になっています(残念な頭ですね)。まあこの程度なら、ファイナルデータさんで一瞬で戻せるのですが・・・パーティションが吹き飛んだHDDや、何かの拍子にFATがお亡くなりになったSDからデータを確実に戻せるのは、経験上EaseUSさんだけです。試行錯誤しないで良いから時間の節約にもなりますし。

ちなみにわーくが試したことのある復元ソフトですが、ファイナルデータ8、11の他、サンディスクのSDに付属していたソフト、フリーの「復元」(今はシェアになってしまいましたが、これもとても優秀でお世話になりました)等です。これらと比べても、EaseUSの復元率は異常です。

ただ、このEaseUS Data Recovery Wizardですが、WEBから買おうとするとサブスク扱いになっていて、1年間いくら、みたいな売り方に見えます。いくら性能が良くても、さすがに1年に12000円も出せないよ、と思ってしまいます。

しかし!!!

なぜかイーフロンティアから発売されているパッケージ版は「永久ライセンス版」として売られているのです。アップグレードも無料。うそ・・・そんなうまい話あるはずないでしょ、と思いました。発売も数年前だし。どうせ最新版のWindowsや、MacOSじゃ動かないんでしょ、と。

しかし、それは良い意味で裏切られました。パッケージ版を購入して、PINコードを入力して、イーフロンティアからもらったシリアルナンバーで、最新版の13.3がインストールできてしまいました。なんだこれ・・・公式サイトでDL版を買うと1年11900円とか書いてあるのに、Amazonで売ってるパッケージ版を買うと、8000円以下でずっと使えるのかよ・・・しかもパッケージ版(白いほう)はMacOSのライセンスもついてくるとか、二重で意味不明・・・。

というわけで。

データが消えたり、復元ソフトのお世話になる機会が多かったりする方(誰だ)にオススメなソリューションは「EaseUS Data Recovery Wizardのパッケージ版を買って、最新版のインストーラーでシリアル番号を登録する」です。もし、万一、1年経って「更新したかったらお金払ってね」と言われても、最悪CD-ROMに収録してあるバージョンはいつでも使用可能なので、何とかなりますし。NTFSとFATさえ扱えれば、身の回りで起きる90%の問題には対処できるでしょーし。その時最新のMacのデータが㌧だ時は・・・合掌するしかないかもですけどね。

Mac版を選ぶと、2ライセンス版が買えます(2020年6月24日購入済)。700円程度の差額で2ライセンス版が買えるなら、Win/Mac両刀使いのわーくは、迷わずこちらでした。

余談ですが、この2ライセンス(Windows/Mac)版は、10000円分の復元業者クーポンがついてくるので、国家レベルのデータを復旧させる際にはさらにお得です!そんなシチュエーション、考えただけで胃が痛いですね。。。

何はともあれ、普段からバックアップするクセをつけるのが最良かつ最安の方法ですね。

2021年5月 追記
公式サイトへのリンクを追加します。フリー版(2GBまで復旧可)もありますね。公式ストアからのPro版の買い切りには税込19,690円かかるようです。



(20:00)

2020年06月15日

こんばんは、わーくです。

前回、Mac mini 2018+eGPUこそ真のDTMer向けMacだ【接続編】なんて記事を書いちゃって、「真のDTMer向けMacって、i9入ってるMBPじゃね…?」となっているわーくです。でも一度大風呂敷を広げてしまったので、ちゃんと畳むまで責任をもって書きたいと思います。

とにかく、112,800円+税で6コア8th i7が選べるMac miniが、eGPUを付けるだけでパフォーマンスが数倍になるというのが面白いわけです。数倍と言っても、ピークが数倍になるわけではなく、ちょっと残念な表現ですが「音がプチプチ言って使い物にならなくなる」ボーダーがものすごく上がるということです。「i7で10万超えるとか既に高くね?」と思った方、Macにコスパを求めるとお腹が痛くなるのでやめましょう。

さて、どのくらいiGPU→eGPUでパフォーマンスが上がったのか。具体例で言うと、iGPU(Intel UHD Graphics 630)のみの時は、バッファ192に設定して、VPS Avengerを3トラック立ち上げただけで、時々CPUが振り切ってしまっていました。その瞬間、音も途切れます。ホントにi7入ってんのか!?とツッコみたくなるくらい悲しいですね。AvengerはUIが派手に動くのので、GPUへの負担も大きいのも起因していると思います。

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iGPUの使用率が高く、CUBASEのCPUメーターが半分くらいなのに、突然CPUメーターがスパイクして音が途切れます。

しかし、eGPU(RADEON RX570 4GB)に接続し、全ての画像処理をeGPUに任せた状態だと、Avengerを8トラックまで増やし、バッファを32にしても全然プチプチいわないのです。すごい!トラック数が倍以上で、バッファ1/6なのにちゃんと動くとかどんだけよ!

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CPUメーターが振り切ってるけど音が途切れない!UIをたくさん表示させていても大丈夫!でもAMD Radeon RX 570の使用率は100%張り付き状態wそれにしてもバカっぽい画面ですねw

…あれ?でもよく聞くと小さくプチプチ聞こえるかも…CPUメーター振り切ってるし、プチプチ言ってないわけないですよねw「全然プチプチいわない」はちょっと盛りすぎでしたか。

でもですね、今までと全然違うのは、CPU負荷が100%になっても「再生が止まる」「音が途切れる」ことは一切無い、ということです。CPUメーターが突然スパイクして止まることが無くなりました。高負荷時の粘りが違うというか。。曲作りの序盤で「もうCPUが悲鳴上げるの?早すぎだろ!」ということが無くなりそうです。まあ選んだプリセットによってAvengerの1個あたりの負荷が違うので一概に今までの3倍以上使えるぜ!とは言えませんが、少なくとも2倍くらいボトムアップされていると言えるのではないでしょうか。

そして、発音数が増えることも嬉しいですが、UIをたくさん表示させていても大丈夫なのがポイント。最近のプラグインのUIはカッコいいものが多いですから、値を設定した後も無駄にUIを表示させておいて悦に浸るという楽しみ方がしたい向きにとっては、eGPUは必須であると言えるでしょう!!今まではプラグインのUI全部閉じないと再生すらできないプロジェクトとかありましたから…。

ところで、Geekbench Browserによると、RADEON RX570は、iGPUと比較してMetalのスコアで8倍以上の処理能力をもつわけです。要するに画面描画全般において8倍高性能なんです。しかし、CUBASEの使用中はGPU使用率はほぼ100%に張り付いたままです。どんだけ重いんだよ!

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ということは、GPUの描画のうち、いくらかはGPUが「ギブアップ」して描画されないわけです。UIの滑らかな表示がほんの少しガタつくのはこのためでしょう。以前Catalina+RX5700で実験したときは、GPUの使用率は50%ちょっとだったので、CatalinaのドライバーでRDNAアーキテクチャのグラボを動かすなら、おそらく100%取りこぼし無しで画面描画できることになります。

じゃあそのために、3万円くらいするeGPUケースに、さらに3万円近く出して最新のグラボを入れ、さらにCatalinaにする必要があるのか?私は「そんな必要は無い」と思います。あくまで音の処理をCPUに頑張ってもらうためのeGPUなので、完璧にDAWとかプラグインの画面表示を60fpsでこなしてもらう必要はないわけです。雰囲気でいいの雰囲気でwいくらかGPUの処理がオーバーフローしても、実害はゼロなので、GPUメーターが100%に張り付いていても気にしないのです。そのために、画面描画を外部GPUに丸投げしちゃってるんですから!

というわけで、Mac miniの「トップレーサー兼ハードワーカー。」な実力を100%引き出すために、eGPUを導入するのは個人的には「超おススメ」です。DTM用途なら、1万円そこそこのGPUで十分に使えます。HDCP保護されたiTunesやストリーミングサービスのコンテンツをeGPU経由で楽しむ予定が無ければ、消費電力が低く安価なRX560を選択するのもありでしょう。(とはいえ570や580も、チップの電力管理が賢いので、電気代や熱に悩まされることもないと思います。)4万円ちょっとの追加出費は痛い(正直激痛)ですが、それ以上のパフォーマンスアップが期待できます。

余談ですが、iGPUのみでCUBASEを使っている時に、eGPUの電源を入れると、CUBASEの画像処理は引き続きiGPUが行い、ほかの描画をeGPUが行うという状態になります。さらにMac miniのHDMI接続を切断すると、わざわざCUBASEの描画をiGPUにさせて、それをeGPU経由でディスプレイに送るというスーパー無駄な処理をさせる環境が出来上がります(笑)この、MacのiGPUで処理した映像を別のGPUのアウトプットから出力するって処理、重たいんだろうなあ…興味深い現象でした。

最後に。appleさんお願いです。DTMer向けに、Mac miniのカスタマイズにショボショボでいいのでdGPUを加えてください…+1万とかでRADEON 5300M 4GBくらいのやつ…たぶん4Kシングルディススプレイならそれで十分のはず…熱問題があるならMac miniの本体を1cmくらい厚くしていいので排熱対策をしてください…お願いしますm(_ _)m


(20:00)

2020年06月14日

こんばんは、わーくです。

安価なeGPUのブレークアウトボックスの筆頭、AKiTiO Node(2019年バージョン)を手に入れたものの、ボックスの本体のファンがうるさくて常用不可能かも…そこで、ファンの交換にチャレンジしました。

必要なもの
  • プラスドライバー
  • はんだごて(と、はんだ)
  • 熱収縮チューブかビニールテープ
  • ペリフェラル電源コネクタとか変換コネクタとかについてる3ピン(メス)のコネクタ(ケーブル付き)
  • 2ピン(オス)のコネクタ(ケーブル付き)
  • 静かな120mmのケースファン
ネット上のツワモノの中には、電源ユニットも取り換えている方もいらっしゃるようですが、2019年型がそうなのか、電源ファンは基本「回りません」。熱くなった時に、必要に応じて回る感じなので、DTM用途でeGPUを使っているうちはうるさくブン回る感じではないので、今回は省略します。

AkiTiO Nodeのファンノイズの発生源は、本体前面についているファン。これがうるさい…しかもカタカタいう…不良品かよ、ってレベルでした(不良品かも)。試しにファンのケーブルを引っこ抜いた状態で使ってみたら、グラボのファンが回っている音がかすかにするくらいで、かなり静かです。本体前面の120mmのファン、これを交換すれば、騒音はかなり改善されそうです。

で、AkiTiO Nodeの分解(?)写真はこちら。

akitionode01

写真右側のファンを外して、静音ファンを付けなおして、基盤の下側のコネクタに接続すれば良いわけですね。簡単簡単!

と思ったものの、ここで問題が。AkiTiO Nodeの標準ファンは、2ピンのコネクタで基盤につながっていました。3ピンでも4ピンでもない、2ピン。2ピンのケースファンって、あんまり静かなものが無いイメージが…そして、仮にケースファンを見つけても、その先っぽがこの端子になっているやつなんてほぼ皆無。

基盤にささってるコネクタの形は、

akitionode02
上から見るとこう!

akitionode03
下から見るとこう!

akitionode04
そして正面はこの形!!

しかも、将来的にeGPUが不要になり売却する時に、ちゃんと純正のものに戻せるようにしておかなければいけません。というわけで、この2ピンコネクタ(オス)のケーブルと3ピンコネクタ(メス)を用意して接続し、3ピンの静音ファンをそのまま接続できるようにしました。

で、今回自作したのはこちらのケーブル。

akitionode05

左側の2ピンを基盤に挿し、ケースファンの3ピンケーブルを右側の3ピンのコネクタに接続します。2ピンのケーブルはAmazonで買えました。10セット単位。こんなにいらないけど、失敗した時のバックアップに…と思い買いました。結果、見事9本余りました(笑)

メスのほうのコネクタは、自作機の部品の余りからぶっちぎった物なので買いませんでしたが、こういうのから取れると思います。でも、この手の部品取りのためにわざわざ送料をかけて新品を購入するのもアレなので、ハードオフとかのジャンクの箱からゲットするのがお得かもしれません。

ケースファンも、余らせてたケースファンのうち、回してみて一番静かなやつをつなぎました。プラスチックの穴さえ開いていれば、AkiTiO Node標準ファンのネジでグイグイと固定できるので大丈夫です。
 
高性能なやつは、4ピンでコネクタ形状が違うので…って、このアイネックスのファン、先ほどのハードオフのジャンク推奨のコネクタがついてますねwこのファンを買えば、部品の大部分が揃いそうです。もし知り合いが同じように改造するとしたら、これを買うことにします('ω')

ちなみに、自作ケーブルはオス側とメス側の赤と黒を逆につないでいます。なぜなら、ちゃんとつないだらファンが回らなかったから!外国は黒と赤の意味が逆なのかもしれません…それか買ったコネクタが逆なのか。まあ2種類のつなぎ方を試してみて、結果オーライな方で熱収縮チューブにドライヤーを当てて絶縁します。この絶縁をしっかりしておかないと、高いeGPUのBOXが一発で大きくてかっこいい漬物石になるので注意です。なんでこんなに重くてでかいんでしょうねAkiTiO Node…

軽くディスりつつ、最初に切った結束バンドのところに、100均で買ってきた結束バンドで固定して完成です。生まれ変わった静かなAkiTiO Nodeをお楽しみください(笑)


(21:34)
こんばんは、わーくです。
タイトルで煽ってすみません。でも、ホントにこれなんです。Mac miniを2018年末のPayPay祭りで購入以来、様々な不具合に見舞われ、挙句の果てに2020年モデルが格安で発売し、何度Windows環境で曲作りする知人を羨みここまで来たことか…それも今日までです。

黒いMac miniは、eGPUを使うことでそのDTM性能を100%引き出せる!!


というのも、Mac mini 2018の内蔵グラフィックIntel UHD Graphics 630は、4K 60fpsをオンボードでこなすなかなか「できるヤツ」なのですが、DAWのミキサーやプラグインの画像処理などをしながらソフトシンセやエフェクト処理をフルパワーでこなすには力不足。画面をスクロールさせるとシンセがプチプチいったり、再生が止まったりする、ということが起こるのです。DAW(うちの場合はCUBASE)のCPUメーターがあまり振り切ってない時も、すぐCPUオーバーロードのメッセージが出るし。最大限にCPUパワーを引き出すために、プロジェクト画面の後ろに出てるプラグインのUIを全部閉じるとかしないといけない。それでもミキサーやプロジェクトウィンドウのスクロールにCPU処理をある程度もってかれてしまうのです。いや、ある程度じゃないです。iGPUはMacだとCPUにメチャクチャ負荷かかります。

わーくのMac miniは、Core i7仕様でなので、それまで使っていたMacbook Proより数十パーセント処理能力があるはず。それにも関わらず、Macbook Proで再生できていたプロジェクトが満足に再生できなくなってしまっている、ということから色々調べました。

今回用意したのは、
・eGPUボックス(AKiTiO Node)
・ビデオカード(ASRock Radeon RX 570 4GB)
・HDMIセレクター(2in 1out仕様)

AKiTiO Nodeのほうは、とにかく「安い」から。ポイント換算すると2万円台で購入できることもあります。(購入後、昨年末に旧モデルのB級品が1万くらいで出てるの知った時はゲロ吐きそうになりましたが、そんなこと言ってたら何も買えぬ。)ビデオカードは、AppleとNVidiaの仲が悪いのか知りませんがAMDのグラボしかサポートされていないので仕方なくRadeon。買えるなら格安の470あたりが狙い目です。DTM目的なら消費電力が低いRX560が良いですが、著作権保護されている動画が再生できないらしいので一応NGです。あと、わーくはオーディオインターフェースとプラグインの関係でMojaveを使い続けているので、最新のRX5700や5500は使えません。それと、MacのeGPUに適しているRADEON RX470チップは、ビットコインマイニングに適していたらしく、大量にヤフオクに中古品が流れています。しかしそいつらはまさに死ぬほど酷使されてきた中古品なので、安定運用を目指すなら避けるのが吉。というわけで、新品のRX570を購入しました。動作報告がないのでドキドキでしたが、ASRockの4GBのもので結果オーライでした。普通に静かだし!

(ちなみに手元にあったMSIのRX570 8G OCモデルでも動きました。ただ、4K描画するだけなら8GBは必要なく、さらに言うとRX5700くらいないと結局フレーム落ちするので4GBで十分です。フレーム落ちしても、DTM用途で言うと全然問題ありません。メーターやプラグインの描画が一瞬カクつくくらいで、音の処理には影響ゼロです。この辺はこの後【負荷編】で書きます。)

しかし、Mac mini 2018(Mojave)にeGPUを接続して使うにはいろいろと茨の道がありまして、Poralis世代かVEGA 56 or 64のチップじゃないと動かないとか、PoralisでもグラボのBIOSと相性問題が出るとか出ないとか、eGPUに接続した画面にはアップルマークのブート画面は出ないとか、Catalinaからは出るようになったとか、HDMI端子にダミープラグぶっこんでおかないと安定して動かないとか、HDMIから砂嵐が出るとか、そもそもHDMIに何か刺さってるとMac miniがiGPUも働かせちゃうからCPUがDAWの仕事に集中しないとかチップの熱も出ちゃうだとか。。完全にMな人向けの仕様てんこ盛りなのです。電力や労力を節約しながら最大限の効果を、とこだわっていたら、無駄にPCの知識が増えてしまったんだぜ。完全に行動様式がドザで自作erですな。(わーくは人生の半分以上、ドザかつ自作erです。)

さらに。MojaveでeGPUを使うのは茨 of the 茨の道。Catalinaだとド安定なハードウェア構成でも、Mojaveだとすんなりと動かない…ということが多発するのです。目指したのは、下記の条件。

・ケーブルの抜き差しをしないで済む
・普段は無音のMac miniのみで運用したい
・DTMをする時には画面描画にeGPUの力を借りたい
・eGPU使用中はiGPUをOFFにしてCPUを音の処理に集中させたい

で、結果、下記のように接続することで満足する結果になりました。

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まず、Macの起動時はHDMIセレクターをMac側ONにして、eGPUケースは電源OFFにしておきます。そうすると、4K液晶にHDMI接続で4K60fpsで画面が送られてきます。

そして、DTMを始める時には、まずeGPUの電源をONにして認識させ、その後にHDMIセレクターを「何も繋がっていない」方に切り替えます。この時、2in1outで接続しておくのがポイントで、inを何も繋がっていない側に切り替えることで、「HDMIケーブルがMacに接続されていない」状態にすることができ、結果iGPUが使われなくなります。アクティビティモニタでIntel UHD Graphics 630のほうのグラフが全く振れなくなるので多分そうだと信じたいです。ディスプレイはHDMIから信号が来なくなるので、自動的にDisplayPort入力に切り替わり、全ての画像処理がeGPUに渡されることになります。

ただ1つ問題がありまして、この後iGPUを右上のメニューから切り離そうとすると、100%強制終了→再起動となってしまいます。これはMojaveのバグだそうで、回避するにはeGPUを使用後にiGPUのみに戻すには一度Macの電源を落とすしかないようです。

それと、eGPU使用中にMac miniをスリープした場合、AkiTiO Nodeがいったん沈黙→画面は暗いまま突然復帰→数秒でまた沈黙…という謎のステップを経てスリープします。その後、一応復帰はできるのですが、時々復帰することができない場合もあるので、作業中にスリープして席を離れる時は、DAWのプロジェクトを保存しておくことを忘れないようにしてください。とりあえず現在はeGPU接続でスリープを常用しながら運用できるか実験中です。

ちなみに、ViewSonicの4K液晶、コスパ抜群ですが、入力信号が来てから画面を表示するのにやたら(10秒とか)時間がかかるのと、信号の許容レンジが狭いのか、時々スリープ復帰後に画面が表示されないことがあるので、知っておくと気が楽です。さらに、HDMIセレクターですが、なぜ入力1ではなく2のほうに繋いでいるのかというと、切り替えボタンONで1、OFFで2なので、1に繋ぐと接触が悪いのか表示が不安定なことがあるからです。やっぱり安いのには理由があるのね。でも、使い方で十分カバーできるので、良い買い物でした。

今回の件を解決するにあたって、INFORNOGRAPHYさんで勉強させて頂きました。不可解な動きの理由の一端が理解できたような気がします。貴重な情報を分かりやすくまとめていただき、お世話になりました。


(17:51)

2020年06月06日

こんにちは、わーくです。

Fluid Motionで動画を楽しむ環境を格安で構築しようと頑張って参りましたが、どうやら着地点が見えたのでご報告です。

イチからPCを組み立てようという方は、Ryzenで環境を作って、BlueskyFRCUtil+MPC-BEで終了なのですが、Intel環境でFluid Motionを有効にする方法を試した結果、「古くて安いFluid Motion対応グラボを、現在使っているグラボに足して2枚挿しにする」というところに落ち着きました。

環境
CPU…Core i7 Kaby Lake @ 4.4GHz
Motherboard…ASUSTeK ROG STRIX Z270F GAMING
Memory… DDR4 16GB
GraphicBoard…SAPPHIRE PULSE RADEON RX 5700 8G
電源…コルセアの650Wのやつ(詳細不明)
あとはシステム用のSSDとか、データ用のHDDとか…

で、今回足したFluid Motion専用グラボは、Radeon R7 250です。ボードだけで購入したのでどこの何かは不明w決め手は1スロット、補助電源不要、そして何より安い(ジャンクで3000円以下)ということです。

こいつをマザーボードの一番下のPCI-Express x4スロットに挿入し、一番上のPCI-Expressスロットの転送速度を下がらないようにして(ASUSのROG STRIX Z270F GAMINGというマザーボードは、PCI-Express x16のスロット1とスロット2にグラボを挿すと、両方とも最大転送速度がx8に制限されます)、あくまでFluid Motion専用のチップとして働いてもらうことにしました。

懸念していたのは、Fluid Motionのビデオカードから液晶ディスプレイに映像を接続しないとFluid Motionの効果が得られないのでは…ということでしたが、杞憂に終わりました。スロット1に挿したRADEON RX 5700にディスプレイを接続して3Dゲームを楽しみつつ、スロット3に接続したR7 250にFluid Motion処理をさせ、RX5700から処理済みの60fpsの動画を出力するということが出来ました。すごい!

さらに懸念していたのは、古いグラボなので高解像度の動画を処理できるのだろうか…ということです。R7 250はクロック1000MHz、GDDR3 2GB。果たしてこのスペックでBlu-rayクラスの動画のFluid Motion処理ができるのだろうか?と懸念していましたが、これも大丈夫でした。GPU使用率34%前後で推移し、1時間で欠落フレームも30程度で済みました。Radeon SoftwareでR7 250のファンの速度や電圧を下げてもきっちり動きました。ファンが小さく高回転すると耳障りなノイズがすると予想していたのですが、標準でも騒音は大したことなく、さらにファンの速度を下げても、Fluid Motion処理できてました。

(2021年1月追記)

Fluid Motionの処理しかさせてないから、ファンを回さなくてもダイジョブなんじゃね?という発想から、ためしにファンの電源コネクタを抜いてみました。室温18度、フルHDの動画を10分くらい再生させて90度を超えてまだ温度上昇してます。GPUの温度限界は100℃くらいという説もありますし、GPUの使用率も60%~40%くらい使い続けていて、このままではやばい、ということでCPUファンを再度接続しました(笑)

RADEON-R250-TEMPERATURE
画像は動画を止めたあとの様子。GPU使用率が0に、クロックが半分以下に、GPUの温度が徐々に下がっているのが分かります。

あと、ためしに動画を2つ同時に再生させてみてGPUの使用率を観察したのですが、変化は見られませんでした。動画のフレームも不安定になりましたし、GPU1つにつきFluid Motion処理できる動画は1つなのかもしれません。そもそも動画2つなんてあまり観る機会もないでしょうけど…。

(追記ここまで)


動画の再生に使ったソフトウェアは、MPC-BE、Directshowフィルターはご存じBluesky Frame Rate Converter。GPUのタブから、R7 200 SeriesのほうだけAMD Fluid Motion Videoを有効にし、AFMは自動ではなくモード1か2に。今回はディスプレイに接続しているグラボとFluid Motionを処理させているグラボが違うのでZero-CopyモードはOFFで。これでMPC-BEで設定することで再生できました。(そちらの設定は詳しいサイトにお任せすることにして。。)


MPC-BEはCtrl+4で統計情報を出しておけるので、フレームレートのチェックに便利ですね。でも、設定をちゃんとしておかないと、コピーフレームだけ生成しまくってフレーム数は60fpsだけどフレーム補完されてない残念な再生状態ができあがるので、注意が必要です。

これで昔録画していた動画達が消化できる目処がついた…ステイホームおわたけど…

さて、これでWindows環境は整った…あとは制作用のMac miniをちゃんと動くようにせな…


-------------------------以下、2021.1.2更新---------------------------

令和3年1月上旬の時点で、Bluesky Frame Rate Converterはバージョン3.1.0まで上がってきていますね。設定項目も増えて、より高画質で再生できるようになりました。我が家は下記の設定で動かしています。

BFRC310

ところで、Windows10をアップデートして、20H2(Windows 10 October 2020 Update)にすると、OSの挙動が変わったようで、BlueskyFRCをバージョンアップしないと複数ビデオカード時の動作に影響が出たり、そもそも設定自体が反映されなかったりします。

具体的には、設定時にBlueskyFRCのアイコン、もしくは、BlueskyFRCを使用するプレイヤー(MPC-BE x64)のアイコンを右クリックして、「管理者として実行」しないと、設定が反映されません。お困りの方は試してみてください



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